青春

本書は「もしドラ」こと「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」で有名な作家であるが、元々は放送作家として秋元康氏に師事していた。その後AKBのプロデューサーやお笑い学校講師を歴任し、2009年に作家となった...

自らも老いて、妻に先立たれて、人生そのものの行き止まりに瀕していた男性が、大学時代の思い出の写真を見つける事から物語は始まる。大学時代と言ってももう50年ほど前の事であり、印象の強い子と意外は忘れ去られてもおかしくないのだが、その主人公は今...

今となっては「がん」と言う病は最新医療によって死亡率は減って入るものの、依然として最も亡くなる人の多い病として取り上げられている。しかもこの「がん」は老年・壮年の方々が発病されるイメージがあるのだが、10代・20代の時期に発病する「若年性が...

「妻を自宅で看取る」という選択は現在、珍しい物でもない。いわゆる「在宅死」という類だが、以前にも「地域・施設で死を看取るとき」という本で取り上げたので、「在宅死」に関する詳しい解説は省略する。 「在宅死」の概念は現代社会にも浸透しているが、...

「おばあちゃんの知恵袋」と言う言葉をご存じだろうか。言葉はよく知っていても、どのようなものがあるのか、知る人は世代によって異なるが、私たちの世代だとそれを知る人は少ないだろう。ちなみに私の祖母はもうすぐ傘寿を迎えるのだが、故郷に帰る度に色々...

「福」と「憑かれる」と言う言葉は相反しているように見える。「福」と言えば、「幸福」とか「福の神」と言ったようにポジティブな印象はあるのだが、「憑かれる」は地縛霊や貧乏神に取り憑かれるというように、どちらかと言えばネガティブな印象を与えてしま...

「こんなことをいきなり話しても、だれも信じてはくれないと思う。 　だけど本当にぼくは、天使と心を通わせたんだ。」（p.7より） 主人公は12歳の少年であるが、両親の仕事の関係で物語の舞台へと引越すことになった。物心の付いた頃から両親は働いて...

私は、社会人になってからは宝くじを買ったことがない、いや、買わないようにしている。実際に当たる可能性も低いと言うのもあるし、実際に1等○億円をもらったとしても、もらった後はある種の地獄が待っているように思えてならないからである。実際に億単位...

人間は誰しも「憂鬱」になるときがある。私も例外では無く、1日の何時間かは憂鬱になることがある。その憂鬱の金部を以下に脱するかは人それぞれなのだが、自分自身はうつになっている事をノートに書き出す、と言った事をやっている。 私事はここまでにして...

お笑いの現場には様々なドラマがある。それは例えば芸能事務所の劇場もあれば、寄席の現場にもある。本書は芸人を志した青年が相方を探し、漫才師として初舞台に立つまでの事を描いている。 表紙、及び本書の中にある写真の多くは寄席をイメージされているの...