書評 ふたりでちょうど200% 本書は友情にまつわる物語である。特にスポーツなどについては1人ではなかなか難しくても2人の力を合わせることによって、足し算で言う所の「1+1=2」が「1+1=∞」というような表現で使われることが多い。しかし「友情」といってもスポーツに限らず... 2022.07.30 書評青春
日本人 英もよう 女形ひとすじ 二代目英太郎の生涯 本書で紹介する人物は演劇、特に新派をご覧になる方々以外は馴染みが薄いかも知れない。劇団新派の俳優でありつつ、新派を越え、歌舞伎などの外部の公演でも女形を貫き、演じてきた。その俳優の名は二代目英太郎(はなぶさ たろう)である。新派では波乃久里... 2021.06.13 日本人書評
日本人 おてんとうさんに申し訳ない 菅原文太伝 菅原文太が逝去して5年の月日が流れた。戦後になってから芸能界に入り、俳優として大成した人物でもある。もっとも俳優としては任侠映画や実録映画といった種類、とりわけ「仁義なき戦い」シリーズは代表作にもなったほどである。その菅原文太が生誕から俳優... 2020.01.11 日本人書評
書評 役者は下手なほうがいい 今となっては「個性的俳優」で有名であるのだが、元々はコメディアンの側面が強かったブルース・リーのモノマネから「笑いながら怒る人」のネタでも有名であったのだが、とあるCMで「俳優になるとは思ってもみなかった」と語ったほどである。台本を読まず、... 2018.07.24 書評芸能
ミステリー スタート! 私自身あまり映画を観ないのだが、映画を少し観てみたいという願望はある。もっとも仕事が立て込むことが多く、映画を観る暇がないといった方が良いのかもしれないが。私事はさておき、映画に限らずどのような世界にも「本気」はある。その「本気」を紡ぐこと... 2017.04.09 ミステリー書評
日本人 昭和声優列伝 今でこそアイドル並みの活躍を得ている声優の職業であるのだが、かつては俳優業のおこぼれで吹き替えやナレーションと言った仕事を生業としてきた。しかしその声優の仕事の幅も広がるようになり、俳優とは別の「声優」の職業が生まれるようになった。その草分... 2017.03.21 日本人書評
書評 昭和特撮文化概論 ヒーローたちの戦いは報われたか 戦後しばらくしてからずっとヒーローものが生まれるようになった。古くは今や亡き作曲家・川内康範氏が生み出した「月光仮面」をはじめ多くのヒーローが生まれた。現在でもヒーローと呼ばれる存在は数多くあるのだが、そのヒーローは報われたのかというと思わ... 2016.09.22 書評芸能
書評 セレブの現代史 「セレブ」というと華やかなイメージを持たれるが、実際に「セレブ」とはいったいどのような存在なのだろうか。辞書を引いてみると、「(セレブリティー(celebrity)の略) 名士。有名人。」(「大辞林 第三版」より)とある。いわゆる「有名人」... 2015.04.03 書評民俗・風評
コミュニケーション 朗読のススメ 本書の著者であり、「サザエさん」の波平役で有名な声優・永井一郎氏が昨年の1月に逝去した。その永井氏が「朗読」にまつわる本を上梓された事は自分自身知らなかった。もっともなぜ永井氏は本書を上梓したのか、そのことを疑問に思ってならなかったのだが、... 2015.03.25 コミュニケーション書評
書評 舞台の神に愛される男たち 舞台というと色々あるのだが、本書では演劇や歌舞伎と言った数多くの人々が彩る所を「舞台」と定義している。その中では主役が最もスポットライトを浴び、演技をこなしていくのだが、そのこなしていく中で「名脇役」とも呼ばれる人物もいる。もちろん名脇役と... 2014.11.22 書評芸能