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俳優

ふたりでちょうど200%

本書は友情にまつわる物語である。特にスポーツなどについては1人ではなかなか難しくても2人の力を合わせることによって、足し算で言う所の「1+1=2」が「1+1=∞」というような表現で使われることが多い。 しかし「友情」といってもスポーツに限らず、推し活、YouTuberや俳優など、様々な局面における「友情」を描いている。しかもその友情の絆はここ最近多用されている「異世界転生」をしても同じ友情を育むと […]

英もよう 女形ひとすじ 二代目英太郎の生涯

本書で紹介する人物は演劇、特に新派をご覧になる方々以外は馴染みが薄いかも知れない。劇団新派の俳優でありつつ、新派を越え、歌舞伎などの外部の公演でも女形を貫き、演じてきた。その俳優の名は二代目英太郎(はなぶさ たろう)である。新派では波乃久里子や二代目水谷八重子ら女優もいるのだが、男優でありつつ女形を貫いた数少ない俳優であった。2016年に逝去しているため没して5年経つが、英太郎がどのような生涯を貫 […]

おてんとうさんに申し訳ない 菅原文太伝

菅原文太が逝去して5年の月日が流れた。戦後になってから芸能界に入り、俳優として大成した人物でもある。もっとも俳優としては任侠映画や実録映画といった種類、とりわけ「仁義なき戦い」シリーズは代表作にもなったほどである。その菅原文太が生誕から俳優になり、2014年に逝去するまでの生涯について「評伝」という形で取り上げたのが本書である。 第一章「俳優になるまで」 菅原文太は1933年、宮城県仙台市に生まれ […]

役者は下手なほうがいい

今となっては「個性的俳優」で有名であるのだが、元々はコメディアンの側面が強かったブルース・リーのモノマネから「笑いながら怒る人」のネタでも有名であったのだが、とあるCMで「俳優になるとは思ってもみなかった」と語ったほどである。台本を読まず、役作りもしないことで有名な竹中直人の俳優人生はどうであったのか、そのことを綴っている。 第一章「加山雄三になりたかった」 竹中直人は神奈川県出身であるのだが、小 […]

スタート!

私自身あまり映画を観ないのだが、映画を少し観てみたいという願望はある。もっとも仕事が立て込むことが多く、映画を観る暇がないといった方が良いのかもしれないが。 私事はさておき、映画に限らずどのような世界にも「本気」はある。その「本気」を紡ぐことによって最高のものが出来上がってくる。その「本気」が映画の世界ではどのようなものなのかを本書にて描いている。 もちろん映画業界の闇や現状と言ったところも余すと […]

昭和声優列伝

今でこそアイドル並みの活躍を得ている声優の職業であるのだが、かつては俳優業のおこぼれで吹き替えやナレーションと言った仕事を生業としてきた。しかしその声優の仕事の幅も広がるようになり、俳優とは別の「声優」の職業が生まれるようになった。その草分け的存在である著者はその歴史を見てきた一方で「勝田声優学院」と呼ばれる学校をつくり、声優の卵たちを厳しく育て上げながら一流の声優を数多く育ててきた。「BL界の帝 […]

昭和特撮文化概論 ヒーローたちの戦いは報われたか

戦後しばらくしてからずっとヒーローものが生まれるようになった。古くは今や亡き作曲家・川内康範氏が生み出した「月光仮面」をはじめ多くのヒーローが生まれた。現在でもヒーローと呼ばれる存在は数多くあるのだが、そのヒーローは報われたのかというと思わず首をかしげてしまう。そのかしげてしまう要因はいったいどこにあるのか、そのことについて考察を行ったのが本書である。 第一章「巨大化したヒーロー」 巨大化したヒー […]

セレブの現代史

「セレブ」というと華やかなイメージを持たれるが、実際に「セレブ」とはいったいどのような存在なのだろうか。辞書を引いてみると、 「(セレブリティー(celebrity)の略) 名士。有名人。」(「大辞林 第三版」より) とある。いわゆる「有名人」と言えるような存在であるのだが、本当のところセレブはどのような歴史をたどり、どのような分野で活躍したのか、本書はそのことについて取り上げている。 第一章「セ […]

朗読のススメ

本書の著者であり、「サザエさん」の波平役で有名な声優・永井一郎氏が昨年の1月に逝去した。その永井氏が「朗読」にまつわる本を上梓された事は自分自身知らなかった。もっともなぜ永井氏は本書を上梓したのか、そのことを疑問に思ってならなかったのだが、著者は声優だけではなく、俳優としても活躍しており、その中で「読む」と言うことを重要視していた。そして本書が出版された当時は「音読」や「朗読」がブームになっている […]

舞台の神に愛される男たち

舞台というと色々あるのだが、本書では演劇や歌舞伎と言った数多くの人々が彩る所を「舞台」と定義している。その中では主役が最もスポットライトを浴び、演技をこなしていくのだが、そのこなしていく中で「名脇役」とも呼ばれる人物もいる。もちろん名脇役と呼ばれる方々の中には主役を張っていた時期もあり、その経験から脇役として主役を支えている人もいるのだが。 本書はその舞台で脇役としても主役としても支え続けていた名 […]