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女性

みなさんの爆弾

人には誰しも、何らかの「爆弾」を持っているという。物理的に爆弾を持ってしまうと銃刀法違反にあたり逮捕されるため持っていないのだが、例えば怒りの導火線となる「逆鱗」もまた爆弾の一つである。もっと言うと、過去にあった出来事で生まれた「傷」をえぐる、あるいは塩を塗るようなこともまた「爆弾」として扱われる。 本書はその「爆弾」を持ちながらも、不器用に生きていく女性たちを描いた短編集である。方や中学生、作家 […]

お龍のいない夜

よく時代劇でも登場する、幕末の中でも印象に残る人物として挙げられるとするならば、「坂本龍馬」である。その妻の「お龍(楢崎龍・ならさきりょう)」も龍馬を主軸とした作品にはほぼ必ずといってもいいほど出てくるのだが、そのお龍を主軸とした作品は本書以外あまり見たことがなかった。 ちなみに本書は内助の功としてのお龍と言うよりも、まだ「楢崎龍」だった時代、つまりは龍馬と結婚する前の時のことを描いている。京都の […]

極限の婚約者たち

本書の表紙を見ると同性婚を描いているのかと思った。また本書の帯にはキチンと男性の主人公がいるとのことだったため、重婚かと思いきや、それでも無かった。 ではどのような婚約・結婚のエピソードかというと、2人の女性が恋愛について交錯する物語であるのだが、「二股」と言えばそれまでなのかもしれない。そう考えると修羅場のイメージを持ってしまうのだが、それ以上に救いようのない物語になっている。 実際にはバッドエ […]

崖っぷちパラダイス

「サバイバル」と呼ばれる状況は、いつの世も起こる。本書は女性たちのサバイバルであり、フリーランスという収入が不安定な状況であり、なおかつ独身(シングル)であり、なおかつもう40代といった、本当の意味で崖っぷちの状況である。しかしそれでもまだマシな方である。 本書に出てくる「崖っぷち」はさらに多忙化、親の介護などが入ってきており、本書の帯にはヘレン・ケラーよろしく「三重苦」と言う言葉があるのだが、そ […]

伊達女

「独眼竜」として恐れられ、なおかつ「心に鬼を棲まわせた」と言わせるほど苛烈な性格を持っていた伊達政宗の周囲の女性は、美しくも、あたかも「女傑」と呼ばれるような女性たちがいたという。 よく伊達政宗のような性格を持つ男を「伊達男」と呼ばれていたが、その女性版としてタイトルとして銘打ち、伊達政宗を彷彿とさせる周囲の女性たちを取り上げた短編集である。 5人の女性をそれぞれ主軸とした物語ではあるのだが、それ […]

私のことならほっといて

本書の表紙を見て「ほっといて」と言われたらどうするか。文字通り放っておくのか、それとも、キレイな女だから助けるといった意見もあるのかもしれない。ある意味ナンセンスの光景から「ほっといて」と言われると、どうしたらよいのかわからない、どう突っ込めばよいのかわからない、といった思念も持ってしまう。 それはさておき、本書は女たちが快感を求めるためにアレコレ行う短編集である。ただその「アレコレ」は裏切りにや […]

営業力を高めると、人生も楽しくなる! 売れる女性営業の新ルール

著者の山本様より献本御礼。 皆さんは「営業」と言う言葉を聞くと、どうイメージするか。ガツガツ行うイメージを持たれる方もいれば、やりがいを感じるものもいる。逆に営業自体を苦手・つらいというネガティブなイメージを持たれる方もいる。いざ営業に配属されると抵抗を覚える方もいれば、何をやったらよいのかわからない方もいる。そこで本書である。著者自身も落ちこぼれだったのだが、トップセールスとなるまでに様々な事を […]

修羅の家

「女性」のことは男性に聞いてもわからないことがたくさんある。最も考え方や性的な特徴までまるで違う。しかしそのなかで、女性のなかにある「恐怖」の姿がここにあったと言うほかない。 本書の主人公の男性は暴行されている現場をとある女性に目撃され、かくまわれた。そのかくまわれた先は「家族」と称しているのだが、その「家族」そのものの存在自体がおぞましく歪んでいた。 本書の帯には「悪魔」と言った表現で用いられる […]

爽年

石田衣良氏の「娼年」シリーズの一作である。「娼年」シリーズはボーイズクラブのオーナーとして男女関係を描いている、どちらかというと「官能」と呼ばれる表現が多い。表紙ではそのようなイメージではもたれないのだが、中身を見ると、けっこう官能的な表現が多かった。とはいえ「恋愛」となると官能的な部分は少なからずあることはわかるのだが、よくある官能小説と、性的表現が使われる恋愛小説とを比べると、本書はその「中間 […]

女性ホルモンは賢い―感情・行動・愛・選択を導く「隠れた知性」

男性と女性の違いは様々であるのだが、決定的な違いとしてあるのが「ホルモン」にある。「ホルモン」と言うと焼肉に出てくくるようなものをイメージしてしまうが、実際はそうでなく、身体的特徴を司る細胞の一種である。もっともホルモンにも多種多様なものがあり、人間として生きていく上で重要なホルモンも数多くあるのだが、本書はあくまで男女の違いにおける「女性ホルモン」とは一体どのような役割を持っているのかを取り上げ […]