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日本

ハーバードでいちばん人気の国・日本

世界最高峰と言われる大学というといくつもあるのだが、その一つとしてアメリカのハーバード大学がある。その中でも経営大学院は多くの経営者を誕生し、活躍させたことでもよく知られている。そのハーバード大学が日本に熱視線を送っているのだという。それはなぜなのか、本書はその理由について、著者自身がハーバード大学の教授陣を取材し、取り上げている。 第1章「オペレーション―世界が絶賛した奇跡のマネジメント」 新型 […]

西洋人の「無神論」日本人の「無宗教」

本書は宗教観の一冊であるのだが、西洋と日本というと、文化も異なれど、宗教のあり方についても、大きく異なる。西洋ではキリスト教が中心である一方で、最近では「無神論」も出てきている。一方で日本は仏教や神道が中心となり、特に神道では「八百万の神」がいるといった多神教が中心となる。ただ、日本は宗教を宗教として扱うよりも、文化や自然として扱っており、宗教と扱っていない。そのためか「無宗教」と答える人も少なく […]

世を観よ

本書の著者はシテ方観世流の能楽師であり、3歳から初舞台を踏んで、77年もの芸歴を持つ。ちなみに著者はめでたく傘寿を迎えた。その傘寿を迎えるにあたり、日本と日本文化、身辺のこと、そして自らのホームグラウンドである能についての自らの見地を綴っているのが本書である。 一.「日本の四季」 日本には「四季」がハッキリとしており、四季折々の情景や食事などが楽しめることも日本らしい特徴である。その特徴を能の作品 […]

女も男も生きやすい国、スウェーデン

ここ最近の日本はとかくに「生きづらい」国となっている。そもそもなぜ生きづらいのかについては複数の事情があるため、一概には言えないのだが、人間関係の希薄化などが挙げられる。 その反面の「生きやすい」はどのような定義なのか。もっともそのことについて考える必要がある。本書はスウェーデンを引き合いに出しながら、生きやすい国の在り方について取り上げている。 第1章「男女平等って何だろうースウェーデンの日常か […]

源匣記 獲生伝

目の前で両親を失ってしまったとある少年が、殺された敵を復讐するために立ち上がった。しかしその立ち上がった旅の中で、とある小さな「匣(はこ)」を賊から略奪したのだが、その「匣」には人智を超える力を宿していた。 そしてその復讐の相手も「匣」を持っており、やがて大きな「大戦」へと進んでゆくこととなる。 本書は「日華融合ファンタジー大戦」とあるのだが、確かにファンタジー的な要素はある。大戦にしても古代中国 […]

さらば! 検索サイト―太田昌国のぐるっと世界案内

社会や歴史をはじめありとあらゆることのほとんどは検索サイトでまかなうことができるようになったと言える。しかしながら検索サイトも一つのメディアであり、なおかつ取り上げている当ブログもまたメディアである。メディアに流されることはよろしくなく、「思考停止」に陥ることにもつながる。そのメディアに対して「疑い」を常にかけて、自分自身の解釈を持つことがある種の「リテラシー」と言える。 また検索サイトをはじめと […]

本当に日本人は流されやすいのか

日本は権威主義的であり、同調主義的であるというイメージが持たれる。しかしながら著者は本来は自律性も主体性もあったのではないかと考えているという。ではその流されやすい傾向をいかにして脱し、主体性を持てばよいのかを日本国家というマクロの単位で分析・提言をした一冊が本書である。 第一章「同調主義的で権威に弱い日本人?」 日本、もとい日本人は「同調主義的」であることはお笑い芸人や海外の風刺などでも取り上げ […]

AIと日本の雇用

AIの技術は目覚ましく、最近では囲碁・将棋の世界でトッププロに勝利したという事例がある。それだけ計算制御面でも大きな進化を遂げており、実際にAI技術でもって人間の仕事がロボットによって行われると言った事も出てくる。と同時に人間としての仕事が失われると言ったことを危惧している人も少なくない。もっとも技術革新によって新しい仕事が生まれたり、逆に失われたりといったことはあり、別にAIが生まれたから危惧す […]

人口減少と鉄道

日本の人口は2008年をピークに減少傾向にある。推計によると今から30年後の2048年には1億人を切り、2060年には8674万人にまで減少するとみられている(「国土交通白書 2013」より)。右肩下がりとなっている現在の日本の人口であるのだが、地域によっては過密化、逆に過疎化しているなど格差が生じているのも事実としてある。 そのような中でインフラの一つである「鉄道」はどのようなポジションにいるの […]

2049 日本がEUに加盟する日 HUMAN3.0の誕生

株式会社オトバンク 上田様より献本御礼。 タイトルからして素っ頓狂のような印象を持ってしまうのだが、今から30年後の日本を予測している一冊である。今から30年前、私たちの生活の30年後、つまり2019年にはどのような形になっているのかという予想があったかもしれないのだが、おそらく完全にあたった人はいない、もしくはいても何人かくらいであろう。 本書もその類いなのかもしれないのだが、もっともEUは「欧 […]