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祥伝社新書

宇宙エレベーター その実現性を探る

もはやSFなのかと思ってしまうようなタイトルであるのだが、宇宙における開発技術が向上することにより、現実化するような姿が映し出せるようにまでなっている。そのような状況の中で宇宙エレベーターがいかに開発されるのか、宇宙開発の歴史と未来を見据えながら取り上げている。 第1章「宇宙エレベーターとは?」 宇宙エレベーターの構成や特徴について取り上げられているのだが、どこかSF小説やアニメに出てくるようなも […]

「おもてなし」という残酷社会

2013年に2020年東京オリンピック誘致に向けてフリーアナウンサーの滝川クリステルが「お・も・て・な・し」をアピールしたことにより、日本における「おもてなし精神」が世界的にも認知された。しかし著者はその一方で「おもてなし精神」が過剰になったことにより、労働者の感情労働が支配することにより、労働者のストレスを増長するきっかけになると著者は指摘している。 第1章「なぜ、過剰な「お客様扱い」が当たり前 […]

アメリカを歌で知る

歌は様々な国にて歌われているのだが、その歌にも種類がある。また種類によってはその国々の歴史やルーツがある。本書はその中でもアメリカの歌の変遷と共に、その国の歴史を歌にフォーカスを当てている。 第1章「愛される歌」 フォークソングはアメリカにて戦後間もない頃から生まれ、広がっていった。ボブ・ディランやニール・ヤングを中心にアメリカでも広がりを見せ、60年代以降には日本に伝えられ、グループ・サウンズ( […]

靖国の軍馬

靖國神社には数多くの戦死者が合祀されている。そのことを巡っての議論は絶えないのだが、祀られているのは何も人ばかりではない。軍馬もまた合祀されているのだという。その軍馬はどれくらい祀られ、なおかつどのような馬が祀られたのか、そのことを取り上げている。 第一章「靖國神社の軍馬慰霊像」 靖國神社に馬が祀られていることはあまり知られていない。それもそのはずであり、理由としては公にされておらず、なおかつ神社 […]

われらマスコミ渡世人

マスコミの世界に生きる人は少なからずおり、長年に渡って活躍する人もいる。その中にはテレビに出ずっぱりの方もいれば、年に数冊上梓し、なおかつ週刊誌にも投稿するような方々がいる。その方々の中で代表する2人が、マスコミに生きた中での人生を振り返りながらマスコミの世を渡ることについて取り上げている。 第一章「ぼくらのヴ・ナロード」 「ヴ・ナロード」とは19世紀の公判当時の帝政ロシアで行われた運動で使われた […]

データ比較「住みにくい県」には理由がある

日本には47もの都道府県があり、それぞれの文化が根付いている。その根付いている中には廃藩置県以前の「国」と呼ばれていた地域の歴史が挙げられる。その歴史で以て住みやすさや住みにくさが定義づけられているのかも知れないのだが、本書ではあくまでデータを元にして比較しながら生活・教育・治安など「住みやすい」「住みにくい」県はどこなのかを列挙している。 第一章「日本人の所得配分はこうなっている!」 東京を中心 […]

悪魔は細部に宿る 危機管理の落とし穴

綿密な技術や計画に対して「神は細部に宿る」ということわざがある。これは元々ドイツの建築家であるミース・ファン・デル・ローエが唱えたと言われており、建築物として細部までこだわったことで歴史的に有名な建築家として大成した。 しかし裏を返してみればその「細部」を大事にしないと危ない目に遭う。そのことから本書のタイトルを意味しているのではないかとも言える。 その言葉を意味していることとして危機管理や安全保 […]

天下人の父・織田信秀――信長は何を学び、受け継いだのか

戦国時代を代表する人物の一人として織田信長がいるのだが、その信長の父に「織田信秀」がいるのだが歴史上の人物ではあまり明るみに出てこないのだが、織田信長を語る上で最も重要な人物の一人である。なぜ重要な人物なのか、そして信秀は信長に対し、どのようにして伝えていったのか、そのことを取り上げている。 第一章「織田信秀の台頭」 元々織田氏は尾張国(現在の愛知県)に属しており、そこで長年にかけて国力を高めてい […]

「ひと粒五万円! 」世界一のイチゴの秘密

本書のタイトルを見てびっくりしてしまった。もっとも果物にしても野菜にしても単価が「五万円」というのもなかなか珍しいのだが、本書の中には「五万円」で済まされないような果物まである。その果物はなぜつくられ、人気を呼んでいったのか、そのことを取り上げている。 第一部「「ひと粒五万円のイチゴ」美人姫」 なぜ高級なイチゴをつくり、なおかつ人気を呼んでいったのか、そこには「農協」の存在がある。ただしポジティブ […]

「写楽」問題は終わっていない

江戸時代を代表する絵の一つとして「浮世絵」がある。その浮世絵を描いた人物として代表的な人として「東洲斎 写楽(とうしゅうさい しゃらく、どうじゅうさい しゃらくとも読む)」がいる。しかしその写楽は生没年不詳であり、どのような人物なのか全くと言ってもいいほど謎に包まれている。この写楽の存在は今日まで議論の的となっていったが、現在でこそ斎藤十郎兵衛(さいとう じゅうろべえ)が有力とされているのだが、本 […]