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音楽

ゴジラ音楽と緊急地震速報 ~あの警報チャイムに込められた福祉工学のメッセージ~

昨年の3月11日より幾度となくTVで「チャラン・チャラン」と緊急地震速報が流れたところも多かった。 普段TVを見ない私にとっては携帯電話からサイレンのような音でやってくる緊急地震速報をその音を聞いただけで怯えてしまうほど聞いたことがある。 本書はその「チャラン・チャラン」となる緊急地震速報のメカニズムとゴジラ音楽の関連性について考察を行っている。なお監修者である東京大学教授の伊福部達氏は叔父にゴジ […]

図でわかるPAの基本~コンサート、ライブエンジニアを目指すための

「PA」という職業は始めて聞く。本書の表紙にもあるのだが「Public Address」の略で、直訳を行うと「公衆(電波・リアル含めて)に伝達をする」という。伝える手段として「音響」の仕事がある。主にライブやコンサートの音響のコントロールをする技術職である。 本書はPAのめくるめく世界について紹介している。 1.「PAの世界」 「音響」の仕事と一括りに言っても、ライブ・コンサートのみならず、放送や […]

魅せるひとの極意

演出、美術、通訳、音楽、衣服、写真…と様々な世界で「魅せる」方々が何を愛読しているのか、と言うのを紹介した一冊である。 様々な世界で「表現」をし、人々を魅了させる人たち。その表現を醸成させるために何を読み、糧にしてきたのかがよくわかる。 紹介されている本も結構面白く、「名作」と呼ばれる本はほとんど無い。むしろ「スミ箱」と言えるような本が多い。まるで焼き魚の美味しい所の如く、その「スミ」である所の本 […]

ギンガ

小説を読むと不思議な感覚に見舞われるが、本書は今までの小説の中でも最も不思議な一冊と言える。関西から世界へ、そして世界から関西へと移るバンドの物語であるが、風変わりさはまさに良い意味での「奇天烈」な作品と言える。 確か、内容にも「訳のわからない狂気」と言う言葉があったのだが、まさにその通りと言えよう。むしろその「狂気」がロックに、そして音楽に昇華させていると言った方が良いのかもしれない。時折歌詞も […]

ジャズに生きた女たち

アメリカで生まれたジャズであるが、ジャズの世界は「男社会」と呼ばれても仕方のないほど男性が活躍している世界である。 しかしその中でも女性も少数ながら女性は活躍しており、男性の中で大輪の花を咲かせる活躍を見せた。本書はジャズの世界で活躍した女性を8人取り上げている。 第1章「サッチモにジャズを教えた女性」 彼女はジャズの世界では草分け的存在出会った「ルイ・アームストロング」の妻である。彼女もジャズシ […]

恋愛哲学者モーツァルト

本書のタイトルからして「?」という印象であるが、モーツァルトが書いた歌劇を見てみると「なるほどな」と言う印象であった。モーツァルトと恋愛は歌劇から連想されることがあるのだが、モーツァルトは歌劇を制作するに当たりどのような恋愛観を持っていたのかというのも知りたくなる。本書はモーツァルトと恋愛、その知られざる関係について、歌劇を中心に考察を行っている。 第一章「モーツァルトとオペラ史における愛の発見」 […]

オーケストラの経営学

小学5年の時から大学4年まで私の生活のなかで「音楽」は切っても切れないものだった。中学・高校と吹奏楽部に所属し、大学ではオーケストラに所属していたこともある。本書のオーケストラの経営に関しても人づてや文献からではあるが聞いたことがあったためすんなりと理解できる。 よくTVや演奏会で活躍しているオーケストラ、なれない人にとっては「敷居が高い」や「つまらない」という考えの人もいるかもしれない。本書は経 […]

シルクロードと世界の楽器―音楽文化の東西交流史

「楽器」というと世界中探してみたら何種類あるのか。全部で数え切れないほどあるというのだから驚きである。それだけに国々の音楽の形態や種類も違っており、音楽によっては差別の的となったりすることもある。「和」をとりなすことこそが音楽の根源であるというのに何とも皮肉なことだろうか。 さらに本書の冒頭では日本音楽は激しい差別を受けてきたのだという。とりわけ学校教育では琴や筝といった日本楽器を扱うことは、まっ […]

こだわりアメリカン・ルーツ・ミュージック事典

本書はアメリカン・ミュージックの草分け的存在である60人の足跡をCDとともに紹介している。当然フランク・シナトラをはじめ、エルヴィス・プレスリーやレイ・チャールズなどジャズやカントリー、フォーク、エレキ・インスト、ロカビリーなどジャンルを問わずに紹介している。 ちなみに著者は12年前に東京から神奈川の茅ヶ崎に居を移したという。茅ヶ崎と言えば真っ先に浮かぶのがサザンオールスターズの桑田佳祐の出身地で […]

YouTubeはなぜ成功したのか

ウェブ2.0の代表格の1つとしてYouTubeをはじめとした動画コンテンツがある。その代表格がYouTubeである。読者自身が投稿したものやアニメ等のMADを楽しんだりすることもできればニュースやアニメや音楽を楽しむことができる1大コンテンツ、いや1大メディアとなった。 その大きな証拠としては米国大統領選の予備選にてYouTubeによる演説が話題となり投票行動の1つの要因となった。今やアメリカの選 […]