YouTubeはなぜ成功したのか

ウェブ2.0の代表格の1つとしてYouTubeをはじめとした動画コンテンツがある。その代表格がYouTubeである。読者自身が投稿したものやアニメ等のMADを楽しんだりすることもできればニュースやアニメや音楽を楽しむことができる1大コンテンツ、いや1大メディアとなった。

その大きな証拠としては米国大統領選の予備選にてYouTubeによる演説が話題となり投票行動の1つの要因となった。今やアメリカの選挙とYouTubeというのが切っても切れないものとなるかもしれない。日本でも選挙のためにいくつかの政党でYouTubeを媒介とした政見放送みたいなものもある。

好意的な側面もある反面、TV局をはじめとした著作権団体がこれらのコンテンツに対して敵意をむき出しにしている。最近では著作権違反に関しての訴えも絶えず、某アニメ番組にてそういった注意テロップも出ているほどである。著作権については他でも主張しているが、著作権を保護することによって技術革新が進むというのは大間違いである。その大きな証拠としてビートルズがあげられる。ビートルズは多くの名作を残しているがその多くは曲を引用したり曲調を似せて作ったりしているものが多いという。つまり著作の盗用とまでは言わないものの、著作を参考にした独自性というのも技術革新の一つの要因と言えよう。したがって著作物の引用というのは必ずしも悪いことではない。

本書の最後に書いてあるがYouTubeはちょっとしたコンテンツの範疇を超えて今や一つの会社となってしまった。その中で自由を求めるものとしては経営という名の軋轢と闘わなくてはならない。YouTubeをはじめとしたコンテンツはこういった意味では新たな局面に入ったといってもいいだろう。