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君の心を読ませて

よく近未来の作品の中にはAIやロボットが出てくる。本書もロボットではあるのだが、「人の心が読めるロボット」と特殊な感じがある。人の心が読めるだけで、ロボットであるが故に、感情がない。それだけ本書の帯と、本書の表紙にあるロボットの帯を見ると何かサイコパスのようでいてならない。 ある天才が開発した美少女AIロボットと、そのロボットに信奉する男女6人がシェアハウスで暮らすのだが、突如ロボットが暴走。サイ […]

老人はAI社会をどう生きるか

私自身書評などを行う中で、カフェに行くこともしばしばある。その中で会話を聞くのがよく「老人」と言われる方々の会話にて「時代について行けないよ」と言う言葉があり、スマートフォンやパソコン(インターネット)などにシフトしていくことに辟易の感情を見せる会話を耳にする。その一方で、高齢者の中には、スマホもパソコンなどの技術を見事に使いこなせるという自慢話も耳にする。もっとも技術を使える・使えないにも認識や […]

未来からの脱出

周囲が「楽園」と呼ばれている場所でも、捉える人によってはそれが「地獄」と考えることもある。また楽園でも脱出不可能となると、それは「監獄」とも呼ばれる。 本書はとある施設であるが、平穏な日々を送っていた。しかしながらあるメッセージによって脱出ゲームが始まる。そもそも平穏な日々を送っているのだが、どうやってその施設に入られたのか、またその施設はいったい何かも含めて「謎」だった。よくある「井の中の蛙」と […]

眼球達磨式

本書の著者は本作でデビューし、第58回文藝賞受賞を果たしたが、同年10月に事故で逝去した。そのためデビュー作であると同時に唯一世に出た作品となった。また本書の上梓自体も昨年11月を予定していたのが今年の3月に延期となるなど、違う方向で話題となった。 さて本書の物語はある種SFの要素も入っているような感じである。とある移動式カメラがコントロールから外れて自走することから物語が始まる。狭いアパートの所 […]

AI分析でわかった トップ5%リーダーの習慣

リーダーとはどのような存在で、どういったことを行えば良いか。仕事・立場それぞれによって異なる。しかし「トップ」を走るリーダーたちの習慣を分析すると、色々なものが見えてくる。本書はAIサービスによって分析を行った上でわかったトップの「習慣」を列挙している。 第1章「AIが突き止めた! トップ5%リーダーの意外な特徴」 あくまでAIによって分析を行っているため、すべてが同じ傾向にあるわけではない。その […]

ゴールデンタイムの消費期限

「ゴールデンタイム」と言うと、テレビの世界では夕方から夜にかけての時間帯で、最も視聴率の取れる時間帯のことを指す。しかしそれに派生してかどうかはわからないのだが、自身の「全盛期」と呼ばれる時期も「ゴールデンタイム」と指すケースもある。 本書はその「全盛期」と、その紀元に悩むある元天才小説家の姿を描いている。人間の才能を描いているのだが、実はAIによっての再教育と呼ばれる身の毛がよだつようなプロジェ […]

楽園のアダム

本書はSFの枠を超えた一冊である。と言うよりもミステリーやSF、さらには恋愛に至るまでのジャンルを網羅していると言っても過言ではない。 本書の舞台は地球であるが、「大厄災」と呼ばれるほどの災害により、人口が一握りしかいなくなった世界の中でAIロボットによって制御された世界を描いている。平和と言えば平和であるが、「AIによって従わされた世界」と言う言葉がよく似合うのかも知れない。 その中で生きる主人 […]

AI時代の労働の哲学

「労働観」や「労働哲学」の変化は時代と共に変わってきている。特に新型コロナウイルス感染拡大により、労働のあり方は急速に変わっていった。それ以前にも在宅やリモートを含めた「テレワーク」の概念の誕生と拡大によること、さらには日本・海外に関しての労働的な事故・事件などもあったことで、変化をしている。日本ではできているかどうかは不明だが「働き方改革」が印象的である。 さらに働き方というと技術革新によるとこ […]

現場が輝くデジタルトランスフォーメーション RPA✕AIで日本を変える

デジタルトランスフォーメーション(DX)を推し進めるところは数多くある。とりわけ新型コロナウイルスの感染拡大により、様々な会社ではテレワークやリモートワークを進めることもあれば、会議や商談などをZoomなどの会議ツールを使って行うような所も出てきている。さらには販売などについてもインターネットをはじめとしたデジタル技術を利用して行う所も出てきている。 このDX化は果たして良いことか悪いことかは人、 […]

坂下あたると、しじょうの宇宙

本書の主人公の友人である坂下あたるは高校生でありながらも文才もあった。特に詩をつくる才能に秀でており、雑誌をはじめとした紙上で詩を掲載し、人気を博している。本書のタイトルの後半に「しじょう」とあるのだが、「詩情」を「紙上」で表現し、「至上」の評価を得るといった3つの熟語をあわせてひらがなにしているようなものである。 ところが、インターネット上にある偽アカウントが詩を発表した。そのアカウントはAIで […]