老人はAI社会をどう生きるか

私自身書評などを行う中で、カフェに行くこともしばしばある。その中で会話を聞くのがよく「老人」と言われる方々の会話にて「時代について行けないよ」と言う言葉があり、スマートフォンやパソコン(インターネット)などにシフトしていくことに辟易の感情を見せる会話を耳にする。その一方で、高齢者の中には、スマホもパソコンなどの技術を見事に使いこなせるという自慢話も耳にする。もっとも技術を使える・使えないにも認識や意識の差があり、老若や男女の差といったものがないのかもしれない。

そうなってくると本書を否定しかねないものになってしまう。もっとも本書はAI社会と呼ばれる状況から老人たちはどのように駆使するべきかを取り上げている。

第1章「老人と自動運転」

高齢者による交通事故が後を絶たない。もっとも事故の中には「ブレーキとアクセルの踏み間違い」がけっこうあり、人的被害のみならず、物的被害にまで及ぶ。それを避けるために自動運転技術の開発を行っている自動車メーカーもあるのだが、実際に自動運転を行っている自動車でも事故を起こした事例もある。本章ではそのことが取り上げられている。

第2章「老人と先端医療」

老人とAIとなると、最も密接な部分として「医療」がある。医療にしても、「医療技術」の進化もあり、元々は完治できない病もだんだんと治すことができるようになっている。また医療技術のみならず、これまで診断してきた情報が「ビッグデータ」になり、より最適な治療法を行うといったこともできるようになる。

第3章「AIは老人の孤独死をなくす!?」

「孤独死」は老人のみならず、独り暮らしの方々の中には孤独死になってしまうケースもある。もっとも人はいつ死ぬのかわからないし、病に倒れるかもわからない。いざそのような状態になった時に救急車を呼べるのであれば良いのだが、なかなか呼べずに助からなかったことも往々にしてある。そのため本章では老人のみならずAI技術でもって孤独死を防止するにはどうしたら良いかとして見た方が良い。

第4章「介護・認知症・お金―老人の不安とAI」

老後に関してよりよい人生を送るためにあたらしい技術を取り入れようとなると抵抗を持つ人も少なくない。しかも老後になると様々な病気に罹り、介護が必要になることもある。そのなかでAIはどのように役立つのか、本章ではそのことについて取り上げている。

技術にしても、考え方にしても「進化」する。その「進化」は誰にも止めることはできない。その中で「進化」という名の「変化」にどのようにして対応すべきか、老人だけでは難しい話になってくる。もし親の介護や医療などのところで悩む方々がいるのであればAI技術も取り入れることも頭に入れておく方が良いのだが、それはよくよく相談した方が賢明である。

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