発信力 頭のいい人のサバイバル術

今となっては情報を発信できる時代になってきた。もちろんそれはブログやSNSをはじめとしたものが挙げられるが、だからでこそ、文章をどのようにするか、そして力強く発信できるかが大事になってくる。著者は文章について様々な観点で指摘したのだが、その文章を派生して発信の重要性を見出し、本書にて説いている。

第1章「これからは発信の時代である」
インターネットが隆盛したことにより、発信する機会が多くなってきた。しかしそれで発信力が鍛えられるかというと、なかなかそうではなく、むしろそのうえに文章力が伴うことによって発信の時代の先端を担うことができるようになる。しかもその文章をつくる際にもいわゆる「コピペ」という名のパクリを行うようなことについても本章にて指摘している。

第2章「受信社会・日本」
しかし文章力が劣っている、あるいは発信力が劣っている要因として挙げられるのが、日本そのものが「受身」であるのだという。その「受身」が「受信」となってしまっている。その大きな要因としては現在の国語教育、そして社交性を持たない民族性が挙げられるという。

第3章「発信社会を生き抜くための25の心構えとテクニック」
既になっている発信社会をいかにして生き抜くべきか、自分の乗り越え方からアピールすること、意見を持つこと、アイデアを出す、発見をすると言ったテクニックを25個取り上げている。

第4章「発信力をつける」
発信力をつける方法として、かねてから著者自身が取り上げていた「小論文」を挙げている。小論文はアイデアもあれば、論理的な考え方、さらには文章力を鍛えるなど、発信をする際に重要な要素がすべて詰まっているのだという。

発信力は今の時代、そしてこれから必要なものとなってくる。しかしその発信力をつける方法は様々であるのだが、著者の十八番である「小論文」が発信力につながるかというと、はなはだ疑問が生じる。説得力のある文章をつくったとして、それが不特定多数の人に伝わるかというと、なかなか難しい。もちろん小論文を書くことは一つの方法だが、そのほかにもプラスアルファになるような力が必要なのではないかと考える。

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