岩波新書

書評

ヒョウタン文化誌――人類とともに一万年

ヒョウタン(瓢箪)というと、独特な形の実をイメージしてしまう。もっともシンボルとしても、道具の一種としても用いられており、歴史の長さからすると1万年ほどである。もっとも道具として加工されただけでなく、栽培植物としても数多くある植物の中で最古...
哲学

ルイ・アルチュセール――行方不明者の哲学

マルクス主義哲学の代表的な哲学者であるルイ・アルチュセールは元々フランス共産党を内部批判すべくマルクス研究を進めていった。他にもスピノザの研究にも長けていた一方で1980年に妻のエレーヌを絞殺したことでも知られている。そのアルチュセールの政...
書評

平成の藝談――歌舞伎の真髄にふれる

歌舞伎の世界は絶えず変化する。2020年5月には十一代目市川海老蔵が十三代目市川團十郎白猿を襲名する。令和の時代になっても歌舞伎は常に進み続けている。 そこで平成の時に活躍した先人の至芸はどのようなものだったのか、そしてこれからの歌舞伎はど...
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国内

保育の自由

ここ最近ではあまり聞かなくなったのだが、地域によっては「待機児童問題」が未だにあり、2015年から始まった「子ども・子育て支援新制度」があってもなかなか解決できない所も少なくない。その現状の中で私たちはどのように解決に向けて進めていけば良い...
書評

日本の納税者

日本国憲法には3つの義務が明文化されている。それは「教育の義務(26条2項)」「勤労の義務(27条1項)」「納税の義務(30条)」であり、本書ではその中でも「納税の義務」の実態についてを取り上げている。 第1章「取り残された納税者」 なぜ「...
医学

リハビリ 生きる力を引き出す

怪我や障害などに対して、正常に戻すためのケアのことをリハビリ(リハビリテーション)と呼ばれるのだが、そのリハビリはなぜ行うべきか、そして現在の医療においてリハビリがいかに重要なのか、そのことについて取り上げている。 1章「リハビリテーション...
哲学

住まいで「老活」

この頃「就活」と言う言葉に派生して、「婚活」「恋活」「終活」など「~活」と呼ばれる活動が数多くあるように思えてならない。意識すべきことであるのだが、むやみやたらに「~活」を増やすのもここ最近ではいかがなものかと思うのだが。 それはさておき、...
国内経済

地元経済を創りなおす――分析・診断・対策

地元経済は苦境に立たされている。それは日本経済そのものよりも度合いが高い。その地域に関連した地元経済について巻き返す対策はあるのかどうか、そのことについての解決方法を取り上げているのが本書である。 第1章「地域へ戻りつつある経済」 もともと...
教育

異才、発見!――枠を飛び出す子どもたち

難病や障害を抱える子どもたちは少なくなく、なおかつそのことにより学校生活になじめない子どもたちもでている。もっとも学校教育というと「協調性」などを重視しているのだが、本書における教育は「枠にはめ込む」のではなく「枠を飛び出させる」といった教...
哲学

ジョン・ロック――神と人間との間

イギリスの哲学者であるジョン・ロック(以下:ロック)は「統治二論」を始め多くの政治思想を発表し、近世における「名誉革命」やアメリカ独立宣言、フランス人権宣言に大きな影響を与え、学問はおろか、アメリカ・イギリス・フランスの歴史の中で重要な位置...
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