保育の自由

ここ最近ではあまり聞かなくなったのだが、地域によっては「待機児童問題」が未だにあり、2015年から始まった「子ども・子育て支援新制度」があってもなかなか解決できない所も少なくない。その現状の中で私たちはどのように解決に向けて進めていけば良いのか、保育の在り方、さらには保育所の在り方を考えた一冊が本書にある。

第1章「子ども・親・保育者の姿を見つめる」
私自身も子どもの頃は保育園に通っていた。確か3歳から6歳までの頃である。もう30年前後前にあるため、記憶はもうおぼろげであるため定かではない。子どもを育てることの多くを保育士に委ねることが主であるのだが、その背景と保育者・親・子どもの3点から保育の在り方を問い詰めるのが本章である。

第2章「保育の理念を考える―いま、求められる子ども観・保育観」
そもそも「保育」とはどのような理念が存在するのか、「子どもを育てる」と言う役割だけでなく、時代の変化に伴って、教育的に何が求められるのかが変わってくる。それらは保育士だけではなく、保護者にも持つべき要素であるのだが、現状はなかなかうまく言っていない現状がある。

第3章「新制度の開始と待機児童問題」
本章で言うところの「新制度」は冒頭でも述べた「子ども・子育て支援新制度」である。制度導入により認可保育園が出てきたのだが、なかなか増えない現状にある。門戸を開くようでいて、近隣住民の理解も難しいことも原因の一つとしてある。

第4章「子ども・親・保育者が大事にしたいこと」
規制緩和や基準の見直し、さらには保育士の待遇改善なども改革すべきことの一つとしてあるのだが、それ以前にそもそも保育とは、保育園とは誰のためにあるのか、その根本的なことを考える必要があるのではないかと言うことにある。

第5章「保育所保育方針の改訂内容をどうとらえるか」
保育としての改革は2015年の「子ども・子育て支援新制度」だけではない。2017年に「保育所保育方針」などが改訂された。その改訂内容について取り上げている。

第6章「保育を学ぶ―保育の自由を深めるために」
そもそも保育の在り方は保育所によって異なっており、もっと言うと地域に根ざした「保育」を行っているところも少なからずある。その中でも本章では地域根ざした保育を実践している保育所、独自の保育を行っているところなどのモデルケースを取り上げつつ、保育そのもの根源と自由を論じている。

元々保育は保育所もあるのだが、親・子ども・地域とで行われたのだが、専門機関として保育所ができるようになった。ところが最近の親は共働きなどの理由により子育てを保育所に委ねざるを得ない事情も出てきている事実もある。その現状を踏まえると保育に関する問題の解決は根深く、なおかつ解決の糸口は未だに分からないとしか言いようがない。

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