あなたは人にどう見られているか

自分がどのように見られているのか、顔や人柄などの第一印象からコミュニケーションまで様々な角度から問い詰められている1冊。私自身大学や新人研修でさんざんコミュニケーションについて勉強してきたのでこの手の内容は手に取るようにわかる。

第1章は前述の典型的なものであったが、第2章はなかなかに面白かった。何せ「顔の形態」や頭蓋骨で人柄がよくわかるし、好かれる顔から嫌われる顔まで網羅されている。私は好かれる顔なのか見てみたいものだ。さらに色については興味深いものの、何かスピリチュアル的になっているのではないだろうか。

そういうことだとすればちょっと疑いの念をかけなければならない。第3章は脳での印象の影響についてであるが、「血液型性格分類」のなぜ、錯視についてが面白かった。なかでも錯視は、最後のほうの3つの動く策士があるがとくに3つ目の錯視についてはとりこになってしまった。「視る」という世界についてまた一つの不思議が生まれたような気がした。

前半はあまりパッとしないように思えたが、後半は読めば読むほど面白くなる1冊であった。