地球温暖化の現場から

本書は実際に著者が地球温暖化のメッセージを送っている所を何百か所も訪れて地球温暖化問題の解決の重要性を説いている1冊である。本書では特に、シベリアやオーストラリア(グレートバリアリーフ)、アルプスと言ったと所まで足を運んで行っている。著者が言うにはそのメッセージの表現の仕方は違えどいいたいこと、すなわち結論は同じであったという。現場を目撃したと語るとアルピニストの野口健氏もヒマラヤ山脈に行って同じようなことをおっしゃっていたことを某討論番組で語っていた。

地球温暖化によって永久凍土が溶けていき、北極の氷は溶け、さらには山々にある氷やそれにまつわる景観も破壊され、さらにはそこに住んでいた珍しい生き物も絶滅してしまっていた。

以前から私は環境問題について否定的な観点でものを見ていた。環境問題についてこれは悪いのだということから盲目的に対策をうのみにしてしまうほど危険なものはないと思っていたからである。だからと言って環境対策を何もしなくていいというのは暴論であり、自分なりに環境問題と向き合うことにしている。例えばペットボトルについては1回きりで捨てずに何度も使うということ、いわばリユースにこだわっている、リサイクルでは確かに環境にもいいもののそれを再利用するのにもコストが生まれCO2も排出される。それでは矛盾をしてしまうのではないかと考える。だからでこそ物を使わずにCO2を排出を抑えることの自分なりの最高形態がリユースだと私は考える。

地球環境によってさまざまなものが失われ、破壊されていったのは言うまでもない事実である。しかし今の環境問題の解決の仕方ではいつか破綻してしまうように思えてならない。洞爺湖サミットでもポスト京都議定書が話題に上がっているが、国それぞれの環境対策をどのようにやっていくのかどれを捨てて、どれを拾うのかということを世界単位でというよりも国単位で考えることが先決ではないだろうか。