これから何が起こるのか

ワークライフ“アンバランス”」の著者である田島弓子氏つながりということでもう一つ。
実は上記の著書を書評した時にお礼のメールが届いた。セミナーでも著書でも「智恵」を使っているということに疑問を持ったのだが、田嶋氏によると本書の著者である田坂広志氏のファンであることで、

「知識社会で活躍するのは、職業的な智恵で仕事をしている人」に影響を受けたそうである。
そのルーツを調べるため、田坂氏の著書を手当たり次第というのも語弊があるが目についた本でもって、「知恵」と「智恵」の違いについて追求していく。ほかにも「智慧」と言う書き方もあるのだがこれは仏教用語から出てきているものであり、ここから「智恵」と簡易化しているのかについてはわからない。

本書は何について書かれているかと言うと「web2.0」の革命によりこれから得られる「知」と言うのは一体どのような変革をもたらすのかというのを75の変化を著者は予測(確信?)している一冊である。

本書では「知恵」と「智恵」については明記されていなかった。しかし別の所で調べてみたらなかなかいいものがあった。

「日本人の使命」といった著書のある中杉弘氏がブログにてこう意味づけている。

「この智恵とはおもに仏法のほうで使う言葉で”仏の智恵”というように使います。”仏の知恵”とはちょっとおかしいからです。
 仏は知識を売り物にしているのではありません。人生どう生きたらよいかという“智恵”を教えるのが仏なのです。」

すなわち仏教からきており、人生においての生きる術を「智恵」と主張している。

もっと調べていくともともと「智恵」と言う漢字は「智慧」であったことに行き着き、仏教に伝来するものと言われる。だが、なぜこの「智慧」が「知恵」となったのかと言うと、第二次世界大戦後GHQにより漢字の簡易化が強制されたためである。英語が急激に受け入れられ始めたのもその時からである(戦前でも外国語は取り入れられていたがわずかであった)。簡単にいえばアメリカの都合によりこのように変えられたということ。特段の違いはなかった。だが知恵袋では意味合いの違いが明記されているが、まだまだ追求する必要があるようだ。