あたりまえだけどなかなかつくれない チームのルール

私は職業柄、チームで動くことが多い。
チームというと性格や価値観がバラバラな人たちで一つの目標を達成するための組織を言う。それがプロジェクトなり、部や課と言ったことも同じ事が言えるのかもしれない。
本書はチームリーダーとしてどのような振る舞いをしたらよいのか、チームをどのようにして動かしていけばよいのか、自らの「失敗談」を元に伝授している。

第1章「チームリーダーとしての基本を身につけよう」
チームリーダーとして最初に身につけるべきもの、それはメンバーを育てるのではなく、与えられたメンバーの中で最高の結果を出すことが目的であることである。
そしてそれを達成するためにありとあらゆる「矛盾」を誕生したり、解消したりしたコントロールをすると言うのも大事である。

第2章「チームの信頼関係を築こう」
チームは人数や目的など形態は様々あるが、大概の場合は複数人で編成される。その中で大切な者は「人間関係」である。同じメンバーとしてどのような目的をいけばよいのか、意識にしたらよいのか、そしてリーダーやメンバーはどのような人間なのか、すべてさらけ出すことにより、下準備として人間関係を円滑にさせる。

第3章「チームの仲間とビジョンを描こう」
どのようなチームにしたいのか、どのような結果にするのか、人それぞれ「ビジョン」と言うのが存在する。そのビジョンをチーム内で共有するのだが、これはチーム単位ばかりではなく、リーダーやメンバーそれぞれ個人のビジョンも同じである。

第4章「チームのナンバー2を選び、育てよう」
チームにはほぼ必ずと言ってもいいほど「ナンバー2」というのが存在する。ナンバー2はどのようにして選べばよいのか、育て方、求められる者がここに書かれており、リーダーやナンバー2になる人、その予備軍は是非読むべきところである。

第5章「コミュニケーションの装置をつくろう」
「チーム」で動いていくにあたり、「コミュニケーション」はなくてはならないものである。チームを引っ張っていく、円滑にしていく上でフィードバックやメールや図を駆使して伝えていったり、お客様の声を共有させるなど、コミュニケーションを駆使することで情報を共有することを本章では言っている。

第6章「勝利の方程式をつくろう」
勝利の方程式はチームの数、ひいてはメンバーの数ほど存在するといっても良い。チームにおける「勝利の方程式」は一つではない。それはメンバーたちに合わせた形にしていくことが大切である。
そしてそれがマネされてもかまわないと言う姿勢、著者の会社に掲げている「まるパク上等」という気概を持つことも一つとして挙げている。

第7章「計画→実行→しくみ化のサイクルを味わおう」
プロジェクトを運営するためにも「計画」を練り、実行を行いながら、「目標」とのずれを「検証」を行うことで微調整を行う。
さらにメンバーの日報や目標を共有することにより、どのように仕事を振り分けたらよいのか、役割をどうするのかという道筋を決めることができる。

第8章「タイムマネジメントを駆使しよう」
緊急ではないが、重要事項に挙げられている事項は存在するが、たいがい「緊急ではない」という考えから先延ばしにすることが多い。
それを明確にし、先にスケジュールなど手を着けていくことで解決までのスケジュールを組み、実行することが大切であるという。
「緊急かつ重要な事項」も大切であるが、それは火消しや稼ぎ頭の領域であり、それほど重要ではないと言う。次なる成功と仕組みを目指すのであれば「緊急ではない重要事項」の取り組み方次第でチームが左右されるからである。

第9章「モチベーションが上がる仕掛けをつくろう」
メンバーのモチベーションを上げると言う課題は、どこのチームでも頭の痛い問題の一つとして挙げられている。それはチームのメンバーはそれぞれの個性や性格を持っているため、モチベーションの上げ方はそれぞれ違うからである。チャンスを与えたり、仕事を褒めたり、報酬をつけたりと様々な方法が本章には挙げられているが、チーム内でどのようにカスタマイズすればいいのかという幅を利かせてあるように書かれている。

第10章「自立自走する主体性を植え付けよう」
主体性を作るためには、後輩を持つことと、一つ飛び抜けた技術やノウハウを得ることである。前者は先輩として仕事など「教える」立場になり、後者はチーム内で共有するために「教える」立場になる。
本章の共通点は「教える」ところにある。互いに「教える」ことにより、メンバー内に伝搬し、それが刺激しあえる環境づくりにもなる

第11章「一つ上のリーダーになろう」
では「リーダー」はどのような存在なのか。それは細かい目標を策定して、事細かに指示をする立場ではなく、メンバーやチーム内で不安を抱えていたり、問題が起こった場合、解決に向けて先導して何とかするというのが役割であるのではと考える。求めず、謙虚に、感謝を持ってチームリーダーをつとめることが大切である。

最初に「失敗談」とあったが、著者はプロジェクトリーダーなどリーダーと呼ばれる職に就いていた頃、本書の頃とほぼ真逆の内容を行っていた。そのため数多くの失敗を経験してきた。自分と同じ失敗をしてほしくない、自分の失敗を人の成功に役立てたいと言う思いから、本書がでたのだろう。

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