加速上昇 ~有名企業500社のトップと即アポの起業家が教える成功法則

人は速度こそ違えど必ず成長をする。その成長速度を早めるにはどうしたら良いのかというメソッドを説いているのが本書である。本書ではいかに速く成長できる、目標を達成できるかのメソッドを紹介している。

PART1「チャンスのタネ」
人は誰しもチャンスが巡ってくる、というよりもチャンスを「持っている」。しかし「チャンスが巡ってこない」とおもう人ほど、土の中に埋もれたチャンスをみすみす見逃している。
本章では「チャンスをつかむ」というよりも「チャンスを育てる」という視点からどのようにしたらよいのかについて伝授している。

PART2「ファンを増やせ」
交流会でも社内でも、様々な「出会い」がある。その出会いの中でいかにして「ファン」をつくるか、というのが本章である。コミュニケーション術にもよく似ているが、人とのつながりを持つ、フォローをするといったことにも「コミュニケーション」がものをいう、本章ではそれを示している。

PART3「イメトレの法則」
あるスポーツ選手は本番前など「イメージトレーニング」をする事を心がけているのだという。スポーツの世界でもよりよい記録に挑む、もしくは相手に勝つためにどのようにしたらよいのかというイメージをもつことによって時分自身もそれに近づけるようにしているという。
本章ではビジネスの場でもイメージトレーニングは通用する。プレゼンと言ったところでは特に、である。
本章ではほかに質問や自信などについて取り上げられている。

PART4「空気のつかみ方」
よく「KY(空気が読めない)」という言葉が使われる世の中である。しかし「空気を読む」、それだけで良いのだろうか、と疑いさえする。
本書でも「KY」ではなく「KT(空気をつかむ)」方法を紹介している。

PART5「感謝と他人投資」
昨今は「ビジネス書」が数多く出版されているせいか、「自己投資」という言葉がよく使われる。しかし本書は「自己投資」ではなく「他人投資」の重要性を説いている。
「他人投資」とは何か。簡単に言うと他人に対して「与える」ことそのものを言う。
形があるもの、ないもの関係なく、何らかの形で「与える」事によって、他人にも時分にも見返りがある。しかしそれを求めてやっては結局下心を見透かされて見向きもしてくれなくなるため注意しなければならない。

本書は「加速上昇」と標榜しているが、それを実践することによってうまく行くという保証はない。しかし「やってみなければわからない」からでこそ本書で紹介されている事には価値があるのではないか、と私は思う。