1年以内に夢がかなう「先まわり」手帳術

そろそろ来年の手帳が発売され、いよいよ手帳にまつわるビジネス書も多く出てき始めた。本書もその例外ない一冊であるが、著者の手帳については私も一昨年の冬に一度だけ見たことがある。マインドマップや感じたことを余すところなく書かれていたことに驚きを隠せなかったことを、今でも覚えている。

著者がなぜこの手帳の書き方を確立させたのか、15年もの間書き続け、かつカスタマイズを続けてきたのだろうか、本書にすべて詰まっている。

1章「なぜ、手帳はあなたを”進化”させるのか?」
「あなたにとって手帳は何のためにあるのか?」
そのことから本書は始まる、手帳は人の成長に比例するように進化を繰り返していく。私も手帳を使い始めたのは2006年の時、ちょうどそのときは大学のサークルで重要なポストに入っていたため、折衝事などの予定をスケジュールにまとめているだけであった。
話は変わるが、手帳に「書き方」はあるのか。正直なところ答えはない。スケジュールにしてもこれまでだけではなく、これからなにをしたいのかについても書くこともでき、過去を振り返るための手帳もまた一つの役割である。創刊が得ると「人生を有意義にさせるもの」と言うのが一番しっくりくるのかもしれない。

2章「ここで差がつく! 手帳の選び方・始め方」
手帳は期間は違えど、パートナーとなることは間違いない。だからでこそどれを選ぶかにも気を使う必要があるという。
ちなみに私も最初、手帳を選ぶのには何度も書店や文房具店に足を運び、現在の手帳に決めるのに何日も時間をかけたことは今でも覚えている。ちなみに私の手帳はこれである。

私も著者と同じB5版の手帳である。ただし私の場合は輻輳する日程などをとらえるばかりではなく、この日起こったことなどを取り上げるにも最適なものである、という考えからこれを選んだ。かれこれ5年のつきあいであるが、書き方そのものについては毎年変えていっている。さらに、リンクに貼られているものは1月始まりであるが、私はいつもこの手帳の「4月始まり版」を買っている。年度の変わり目で1年と捉えているからである。

3章「日々、書き込むほどに夢に近づく」
手帳は日記と同じく、毎日何か書き込むことによって、気づきや経験が顕在化し、そのことによって宝物も増えるという。
「何か」というのは何でもありで、その日の感情ややったことなどを書くことによって、何があったのか、何をしたのかと言うのを見返すことができる。

4章「問題を解決し、夢の実現が加速する計画の立て方」
社会人のみならず、人生の中で「問題」や「不安」というのは付き物である。
本章では目標や問題などを細分化すること、それらのことを手帳で行うことによってスケジュールにも落としこんでいくことができる。

5章「あなたの人生を「次のステージ」へ上げる手帳振り返り術」
目標のために様々な行動をしていくのだが、その中で「振り返り」や「フィードバック」などをする事によって次のステージに向けて軌道修正したりすることができる。本書ではその方法について紹介しているが、本章の最初に「人生の卒業式」と言うのが気になった。まさか「エンディングノート」ではとさえ思ってしまった。

6章「人と、そして世界と手帳を「共有」しよう」
手帳はノートと同じく、自分だけのものかと思いこんでいたのだが、本書を読むとそうではなかった。むしろ「共有すること」荷よって、夢や出来事を他人に磨かれて進化をしていく。本章で印象的なのが4コママンガである。「愛妻家」が印象づけられるところと言える。

7章「もっと人生が楽しくなる手帳のアイデア」
手帳は日々のスケジュールや日記を核だけではもったいない。斬新なアイデアを出す宝庫にもなる。事業の構想を立てたり、考えをありのまま書くことによって手帳を書くことがどんどん楽しくなる。

手帳は無限の可能性を秘めている。著者が15年間下記続けたことによって様々な夢を実現したり、目標を達成したりすることができた。「たかが手帳」と思ってはいけない。手帳こそ最高の道具である、と本書はそういっているのかもしれない。