残業ゼロ! 仕事が3倍速くなるダンドリ仕事術

仕事において重要なものであるが、教えられる事の無いもの、その一つとして「ダンドリ(段取り)」が挙げられる。仕事をいかに組み立て、進めていくか、によってスピードや成果の成否が分かれるという。

よく仕事で「鈍くさい」「スピードが遅い」といわれる人もいるのだが、訓練次第でダンドリを鍛えることができ、そのことによって仕事のスピードアップをはかることができる。本書はその技術を伝授した一冊といえる。

1章「時間をうまくコントロールする技術」
時間をコントロールするために、仕事のジャマとなるものを排除する、あるいは仕事の仕分けや認識合わせなどを変えることによってこれまでないといっていた時間を捻出する事ができる。
2章「劇的!スピードアップの技術」
仕事のスピードを図るには時間の重要性を知る必要がある。また、お客様との認識合わせためにメールだけではなく、直接電話、もしくはコミュニケーションを図る。また集中する仕事や時間を持つ必要もある。本章に限ったことではないが、本書は時間の重要性を重視しているため、その重要性を認識すべく、スピードアップの術を紹介している。

3章「プロジェクトをうまく動かす技術」
プロジェクトは1人で動かすことはできない。多かれ少なかれ数人を巻き込んで活動する必要がある。そのため段取りは最も重要な要素を持つ。
プロジェクトを進めるためにはまず目的及び目標を立てることが重要である。その目標を達成するための手段をいくつか取り上げる必要があるからである。手段をつくり、アプローチをしていくことになって関係者を巻き込み、味方につけ、サイクルを作り、漏れやダブりを無くすことにより、プロジェクトの達成を図ることができる。

4章「モチベーションをマネジメントする技術」
1人に限らず、数人いる職場にて、モチベーションコントロールするのは非常に難しい。その難しいモチベーションコントロールするために、著者が提唱しているのは、朝残業(前業)をする、緩急をつける、土台をつけるなどモチベーションを維持する、向上するエッセンスが詰まっている。

5章「考える力をアップさせる技術」
皆さんは「考える」ことをどう想像するのだろうか。多くは「ロダンの考える人」のごとく頭を抱えるなどをして考え込む事をイメージするかもしれない。
しかし、あれこれ考えるよりはアイデアや考えを紙に起こす、客観的・俯瞰的に考える、そのことによって物事の全体像を深堀することができ、自分の考え方、あるいは考える力を醸成することができる。

6章「ツールをうまく活用する技術」
スキマ時間を見つける、議事録を記録するために、身近にあるツールを利用する事によって時間を有効に使うことができる。

本書を考えてみると誰でも「ダンドリ不足」を痛感させられてしまう。今からでも遅くない。何せ「学ぶのに遅すぎる」ことはないのだから。