あさ出版 吉田様より献本御礼。
著者の藤巻氏は昨年12月に衆議院総選挙における参議院上位当選者出馬による繰り上げ当選により参議院議員となった。ファッション業界から国会議員に転身したのは日本人初めてのことであるが、その決意表明は本書のあとがきに記されているためここでは割愛する。
著者はかねてから「自分ブランド」を持つことに提唱しており、本書はその完成型として「ピン(1人)で立つ」ためのルールを紹介している。
第1章「夢なき者に理想なし」
まずは自分自身の「夢」を持つことが必要である。そうでなければ自分自身のブランドの礎を築くことすらできない。夢を持ったら会社の在り方を理解し、コンプレックスに対する考え方を考え直し、どんどんチャレンジを行い、失敗しながらも楽しむことの重要性を持つことを提唱している。
第2章「行動が世界を変える」
夢に近づくためには一にも二にも「行動」がモノを言う。しかしいざ「行動」をしようとしても何をしたらよいのかわからない人も少なくない。本章では「宴会で盛り上げること」「デジタルから離れ、外を歩くこと」「メモ魔になる事」「実際に体験すること」などを取り上げている。
第3章「コミュニケーションを武器にしろ」
最近ではメールだけではなくSNSなど、直接人と会って話さずとも会話をする事ができる時代になった。その時代だからでこそ「直接人と会って話す」ことが重要視される。初対面の人と会って話をすると、直接会ってしかわからない「人柄」や「性格」などを知ることができる。そして会う数が多くなればなるほど相手との距離を縮めることができ、信頼を獲得することもできる様になる。
第4章「成功のカギはマーケティングにあり」
マーケティングはそういった業界特有のもののイメージがあるのだが、実はどの業界でも「マーケティング」があるのだという。「自分ブランド」を確立させるとしたらなおさらそれを意識する必要がある。本章で紹介されている「マーケティング手法」は既存のマーケティング手法を捩って使っているものが多い。
第5章「「自分ブランド」を確立させる」
最後は「自分ブランド」をいかにして確立するか、である。そのためには新年や価値観を持つことなどの在り方を提唱している。
「自分ブランド」は会社にいてもいなくてもつくることができる。それをいかにしてつくるか、そして「会社」にとらわれない生き方、ひいては誰の目や意見にも惑わされない「ブランド」を構築する事がいかに大切か、それを知り、実践することによって「ピン」で建てる舞台をつくることができる。
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