MONTH

2013年6月

兵隊先生~沖縄戦、ある敗残兵の記録

沖縄戦― それは、大東亜戦争において、もっとも悲惨な戦いの一つだった。兵隊や県民など多くの民が戦死し、その数は10万人以上にものぼる。その戦争の中で殺された者、自決した者、それぞれの魂が「ひめゆりの塔」に祀られている。 その過酷で、かつ悲惨な状況の中で、一つの光があった。日本兵として戦うも重症を負い、避難民キャンプに行き着いた。その先の小学校で教師となった。 本書は悲惨な戦いのなかにある一つの尊い […]

市民満足度の研究

企業には「顧客満足度」「従業員満足度」があるように、市町村などの自治体にも「市民満足度」が存在するという。しかしその「市民満足度」はあまり認知されていない、もといメディアではあまり出てこない。強いて言うならば、市長の支持率といった方が良いのだろうが、それとは異なる。 あまり知られていない「市民満足度」は行政サービスや政策立案を行うにあたり大切な要素といわれているが、はたして、市民満足度はどのように […]

アメリカ黒人の歴史 – 奴隷貿易からオバマ大統領まで

アメリカでは白色・黄色・黒色も含め、様々な人物が存在している。その理由は明白でイギリスなど各国からの移民を受け入れているからである。 その中でも黒人にあたる人種は戦後間もないときまで社会の底辺におり、差別され続けてきた。アメリカ黒人はまさに「不遇」の歴史から世界的に認知される革命を起こすようになり、そして平等を手にした。 本書はアメリカ黒人の歴史を政治、社会、スポーツなど様々な角度から分析するとと […]

スポーツのマネジメント~ユベントス・フェラーリ その交渉と契約

スポーツの国際化が止まらない中で、海外で活躍をするための「マネジメント」を行う人もいる。いわゆる「マネジャー業」を行う人のことを指すのだが、スポーツ選手はスポーツをする以外にも、「契約」などの雑務も数多くこなさなければいけないため、一人で行おうにも、とてもではなないがスポーツまで手が回らないような状況に陥ってしまう。 本書は身の回りの雑務を受け持ちつつ、選手を管理する役割をもつマネジャーについて、 […]

【お詫び】2013年6月27日 0時~2時までブログが表示されなかった件について

本日(2013年6月27日)の午前0時から2時まで、ブログが表示されない(※)事象が発生しておりました。※404エラーになったり、403エラーになったりしていました。 原因はこの時間帯に、サーバ内における新しいサイト作成の準備を行うため、 本ブログを管理するサーバのディレクトリを移動していたためです。 ※新しいサイトは当ブログなどとは全く関係ありません。 その作業の中で、表示できなくなったりするな […]

新版 やっぱり「仕組み」を作った人が勝っている―自動収入を永続化する9つの「思考」

「仕組み」本の第2弾として発売された同名のタイトルが「新版 結局「仕組み」を作った人が勝っている」と同じように5年間の時を経て復活した。本書では「仕組み」シリーズの第2編であるが、8つの思考パターンに分けて仕組みと、それを構築したときの考え方、さらには「新版」と題しているため、旧版から5年後のことについても綴っている。 Part1「なぜ“「仕組み」思考”が必要なのか」 私が「仕組み本」について始め […]

自然災害からいのちを守る科学

自然災害はいつ、どこで起こるかわからない。その自然災害にも「地震」「雷」「火山噴火」などが挙げられる。本書はそのメカニズムを知り、自分の住んでいる地域を鑑みた防災・減災のあり方について示している。 第1章「日本の地理的条件と自然災害」 日本には「環太平洋造山帯」によるところにあり、地震や台風などの自然災害が起こりやすい。そのため、自然災害に対する対策も行われているが、想定を遥かに越えることも度々起 […]

女子プロレスラーの身体とジェンダー -規範的「女らしさ」を超えて-

プロレスの歴史は、紀元前からある「レスリング」とは異なって浅く、19世紀の初め頃からイギリスのランカシャー地方で始められたと言われている。その1世紀後にアメリカで女性プロレスラーが誕生した。日本に渡ったのは戦後間もない時にアメリカ進駐軍相手の興業が東京・三鷹でスタートしたのが始まりとされており、力道山よりも古い歴史を持つ。長い歴史の中で「クラッシュギャルズ」や「ビューティ・ペア」「極悪同盟」などで […]

熟議が壊れるとき~民主政と憲法解釈の統治理論

日本は民主国家であるが、民主国家であるが故に議員のじっくりとした議論を行う「熟議」と選挙はつきものであるのだが、その「熟議」がしばしば成り立たなくなってしまうことがある。 本書は熟議におけるトラブルが起こるなどのリスクの全容と熟議を越えた民主政治と法律の解釈について迫っている。 第1章「熟議のトラブル?―集団が極端化する理由」 民主主義には、ほとんどの場合議会・議員を通じて熟議と呼ばれる議論を行い […]

中国「反日」の源流

今は韓国が多いのだが、反日報道があとを絶たない。とは言っても日本でも韓国に対する「ヘイトスピーチ」が起こっており「一触即発」と呼ばれる事象が続いている。 本書は中国における日本の「反日」にまつわる考察を行っているのだが、反日は歴史認識や尖閣諸島が主軸となっているのだが、これは今に始まったことではない。戦前、いや中世からずっと「反日」「排日」「抗日」「侮日」などの行動はあった。本書はその源流について […]