ほんとうのニッポンに出会う旅

「ニッポン人には、日本が足りない」

かつて公共広告機構のCMに出演し、一躍有名になった旅館・藤屋の女将である藤ジニー氏の言葉である。この言葉は私も小さい頃によく聞いていて、そのことから日本とはいったいどういった国なのか、と言うのを考え続けていた。

私たちがガイドなどの本でしか知らない「日本」、ちょっと有名どころしか知らない「日本」、そしてガイドにも何も載っておらず、誰にも知られていない「日本」。日本にはまだまだ私たちの知らない魅力や本質というのは隠れているのかも知れない。

本書はそれを見つけるために帯紙にあることを約束として、全国を旅した。

1.目的地は目安。本当に行かなくてもいい
2.宿は取らない。基本は車中泊
3.気になる神社には立ち寄る
4.食べる物にもこだわる
5.まあまあ適当

旅や旅行というと、行く先々を決めるなどの計画を立てて行く人もいるが、こういった「適当」というか、ある程度の「無計画」を持って旅をする考えも必要なのかも知れない。自分自身も数年前山口県の萩や、神戸、名古屋を旅したときは全くと言っても良いほど、行くところ、食べるものを決めていない、文字通りの「無計画」の旅をしたのだが、行く先々でガイドにも載っていないような場所や物を食べることができ、良い経験となったことを今でも覚えている。「ほんとうのニッポン」とは何か、そこには完全な正解はない。本書もまた著者の方々の旅を通じて得た「解」の一つがあるに過ぎない。もちろん人それぞれ異なるのだが「解」を見つけるのは「旅」でしか無いと言うことを本書は語っている。

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