決断できる人は2択で考える

ビジネスにおいて「決断」は必要不可欠のものである。その決断をいかにして簡素にするのかも大切であり、簡素であればあるほど決断しやすくなり、なおかつ早く決断できるようになる。本書はその中でも「2択」にできるようにする事を提示しているのだが、いったいどのようにして「2択」にしていくのか見てみよう。

1章「この世の中は2択であふれている」
「決断」をする事は、決して企業のトップと言った上級職が行うものというイメージがあるのだが、実際には「買うものを選ぶ」というようにビジネスマンどころか、様々な方々は多かれ少なかれ「決断」を繰り返している。その決断をいかにして迅速に行うかということで「2択」を取り上げているのだが、その「2択」は善し悪しではなく「好き嫌い」を基準とすること、そして「決める」事を前提にするのではなく、選択肢を「気づく」為にあえて「2択」にしているという。

2章「「肌身の感覚」を研ぎ澄ませるには?」
その「2択」にする事によって自己分析をすることができ、肌身の感覚を研ぎ澄ませることができるようになる。そうするための「2択」をつくるためには、「似て非なるもの」を中心に立てること、そして立てた2択を「好き嫌い」で判断することによって決断力を磨くことができる。

3章「成功者に達人…センスのある人はみな「2択上手」」
人生における成功者は決断が非常に早い。それであると同時に、「達人」と呼ばれる方々はみな「2択」でもって物事を判別し、決断することができるという。なので、2択をつくる訓練、そしてその2択を選ぶ訓練を繰り返すことによって、判断力・決断力を磨くことができる。

4章「実践!「2択力」を劇的に高める具体的な方法」
では、どうやって2択をつくり、選ぶことができるのか、その事例として「立ち食いそば」を取り上げている。「立ち食いそば」は早さが命であるため、決断力、本章で取り上げている「2択力」を磨き上げるためにはもってこいといえる場所であるという。
ほかにも街中にある看板を選ぶ、あるいはいい男・女を選ぶことも提示している。

5章「「2択」で、あなたの人生が変わる」
「2択」はクローズドな選択と言われるが、2択をつくることは判断を迷わせないどころか、何度も言うように考える力を身につけることができる格好のメソッドである。2択をつくり、答えることを繰り返すことによって考える力を身につけ、人生を豊かにすることができるという。

2択で考えると言うよりも「2択にして、すぐに選ぶ」と言うことを取り上げているため、決断力を早めるだけではなく、考えるスピードを早くすることができる作用がある。ビジネスでは「スピード」が強く求められているため、本書のようなメソッドは必須なものになってきている。その必須な技術を実践し続けることによって、時代に追いつくどころか先取りすることができる。