悪ノ娘~黄のクロアテュール

著者の「悪ノP」は元々「ニコニコ動画」にて、ボーカロイドを使用した楽曲制作を手がけている方で、2008年にデビュー以降、様々な楽曲をニコニコ動画などの動画共有サイトに提供し、話題を呼んだ。その中で本書のタイトルである「悪ノ娘」や「悪ノ召使」が100万回以上の閲覧を記録したという。その2曲の歌詞をベースに本書が生まれた。しかも本書に出てくるキャラクターのモチーフは初音ミクをはじめ、鏡音リン・レンなどクリプトン・フューチャー・メディアが生み出したボーカロイドがふんだんに盛り込まれている。

本書はどちらかというとファンタジー小説の類に入りそうなのだが、ライトノベルと言われればそう見えなくもない。構想自体は著者自身温めていたそうなのだが、いざ書いてみるとなかなかつながらない部分も多く、苦労なさったのかも知れない。その後が所々あり、なおかつ作家志望の方々以上に荒削りな部分も目立っていて、編集者と二人三脚で、幾度となく手直しをしながら書き切ったという印象である。ただ、元となった2曲の歌詞と照らし合わせて見ると、そのままと言うわけではないのだが、歌詞がストーリーに乗っているような感じだった。

本書の他にも続々と続編が出ており、なおかつコミック化もしているので、色々と見てみたいと思う。

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