打たれ強くなるための読書術

私自身、1ヶ月に50冊以上の本を読む。実際にどのような読書術をやっているのかというと、速読であるが、色々な読書術に加えて独自のスパイスを加えている。それで色々な本を読み、それで書評を行っている。

私事はそこまでにしておき、本書は「打たれ強くなる」と銘打っている。本書表紙にも書いてあるとおり、「打たれ強い」というのは、「知的」な意味を言っている。どういうことなのかというと「正解のない世界」に耐える所にあるという。その「打たれ強さ」をつけるためにはどのような読書術を身につけるべきか、本書はそのことについて伝授している。

第一章「読書論のユーウツ」
著者も私も読書論に関して色々な「ユーウツ」が存在する。中には精神論のようなもの、さらには「これを読め」というような押しつけがましい話などがある。それはその人自身が身につけた読書論であり、参考にできれど、模範になるかというと、必ずしもそうではない。
著者はどのような読書論を取りあげるかというと、仕事・人生など状況によるものの、あくまで「知的技術」としてどのような読書を行うかを示している。

第二章「何のために本を読むか」
では、どうして人は本を読むのか、そしてどのような目的で読んでいるのか。私の場合は、読書や書評そのものが目的である。
もちろん読書の目的は人それぞれであるが、その目的それぞれで「読み方」が存在するのだが、本章では様々な年齢・目的など様々な読書タイプについて取り上げている。

第三章「知的読書への入り口」
読書にも色々な種類があるのだが、本章にてあえて2種類に分けると「能動的読書」と「受動的読書」がある。後者の場合は最初から最後まで流し読みをするというような読み方を表しており、主に小説を読んで感慨にひたることを言っている。反対に前者の場合はたとえて言うなら「辞書を引くように本を読む」ことにあると言える。
そのどちらにもメリット・デメリットは存在するのだが、本書のねらいは「知的に『打たれ強くなる』」ことがメインになるため、能動的読書を中心に伝授されている。

第四章「本を探す」
日本では1日に200冊ほどの本が発売されるのだが、そこから世に知れ渡るのはごく1割、それから重刷がかかるような本が出てくることになると、全体で表すと「千三つ」くらいと言えるのかも知れない。
気の遠くなるほど存在する本の中でどのように探すのか、新聞広告を見たり、当ブログなどの書評サイト・ブログを覗いたり、出版社のHPや書店に置いてある出版社小冊子を見たりと様々であるが、本章では本の探し方について様々な方法を紹介している。

第五章「本を買う・借りる」
本を手に入れるためには2つの方法がある。言わずもがな「買う」か「借りる」ことである。「買う」といっても書店で買うか、あるいは通販サイトで買うかなどがあり、書店に限っていっても、新刊の書店、絶版や一昔前の本が並んでいる古書店で買うというような方法まである。また通販サイトも「Amazon」や「楽天ブックス」、さらには出版社にも通販することができる。
「借りる」も図書館があるのだが、都道府県立、または市町村立の図書館、他にも大学によっては一般貸出ができる所も存在する。

第六章「本への感度を上げる」
本への感度を上げるためにはどうしたらよいのか、そのことについて自分自身も聞かれることが多いのだが、それは日々本に触れること、そして触れることによって、自分自身の読書観を持つことなどが挙げられる。抽象的なのかも知れないが、日々本を読んだり、買ったり、探したりすることで身につくものなので、一朝一夕では決して身につかない。ちなみに本書も著者の体験から本の選び方、読み方を紹介しつつ、どのように感度を上げてきたのかを綴っている。

第七章「本の読み方―入門編」
本を読む前に、まずそれを行う事そのものから問う必要がある。何を問うのかというと、「全て」読むのか、そして「一部分だけ」読むのかというのがある。他にも読書術でよく言われる「速読」か「熟読」かというのもあるのだが、それらは全て目的によって異なる。私自身もけっこうな数を読むのだが、本によって速読だけで終わるものもあれば、何度も咀嚼して読むものもある。

第八章「本の読み方―段階編」
さて、読書をする事はただ単に本に並べられている文字を追うだけでは無い。本の内容を理解し、自分なりの分析・解釈・批判などを行っていくことが必要になってくる。もちろん分析にしても、解釈にしても、批判にしても、文字の受取り方が異なるのだが、いずれにせよ著者の主張をくみ取ることが必須条件である。

第九章「本の内容を活用する」
本書は「知的に『打たれ強くなる』」ことがねらいである。なので、本の内容を理解するだけでは、打たれ強くならない。そこでその肝となる本章がある。本を読んだ後に、どのようなものを取り入れ、そして分析を行うなど活用していくのか、知的武装をする上でどのように本を「使う」のかを取り上げている。

私自身、長年読書をしていても、読書をする事の答えはまだ見つかっていない。もちろん読書そのものを理解しているのかというと、完全に理解しているのが100とするならば、私はせいぜい0.01程度だろう。ただこれだけは言える。読書をしたからと言って人生の答え、仕事の答えは見つかるわけでは無い。もちろんヒントは隠されているのだが、それを見つけながら、自分自身の頭で分析を行い、そして自分なりの「解」を出して行く。もちろん「正解」は無いのだが、その「解」を探し、作り続けていく所に「読書」がある。そのことを本書を通じて再認識できたと言える。

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