仏像ぐるりの人びと

とある大学生がアルバイトのため仏像修復師のところにて働くところから物語は始まる。生活費を稼ぐために働き始めたのだが、そこから仏像の魅力にのめり込み始め、謎の仏像との出会いから、仏像の研究会に入り、謎を解明するといったことにも巻き込まれるようになった。

仏像を基軸にしている物語である一方で、それを巡った主人公、さらには仏像修復師とその家族との人間模様が仏教で言う所の「曼荼羅(まんだら)」のように広がっていくように思えてならない。とはいえ、その広がりは人間としてのつながりの在り方を考えさせられるような気がしている。仏像を巡る物語であるためミステリアスな部分が多いように見えて、実は少なく、それ以上に人間関係の大切さが強調された一冊であった。

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