コメの歴史

今年は夏の天候不良やオホーツク海高気圧が影響をしたことから夏らしい暑さはほとんどなく、なおかつ雨の多い夏であった。そのことから1993年米騒動のように、記録的な米不足が起こる可能性がある。最近ではパンを中心とした食事などもあるのだが、それでもなお日本人の米食は欠かせないものである。

日本人がコメを作るようになったのは弥生時代に入ってからのことであり、それが現在に至るのだが、世界に目を向けてみるとアジアを中心に様々な国で食されているのだが、そもそもコメはどのような歴史でもって親しまれたのか、そしてそれぞれの国ではコメをどのように食べられたのか、そのことを取り上げている。

第1章「コメとはなんだろう?」
そもそもなぜ「コメ」と呼ばれているのか、そしてコメにも「ジャポニカ米」や「タイ米」「インディカ米」などの種類がある。そのような種類が出てきたのか、それぞれのコメの種類と都庁なども含めて考察を行っている。

第2章「アジアから地中海海岸へ」
元々中国大陸や日本などアジアの地域で親しまれたコメ。そのコメはアジアによって食されただけでなく、経済的な「取引」の対象になり、なおかつイスラム文化にも影響を及ぼしたのか、そのことを取り上げている。

第3章「大航海時代以後のコメ」
アジアからヨーロッパ、アフリカの架け橋となったきっかけとして大航海時代がある。その大航海時代の中でアジアで根付いたコメの文化を世界に広げる大きな役割を担うようになった。

第4章「変化するコメの食べ方」
世界各地でコメは食べられているのだが、そのコメはいかにして食されているのか、そこには文化もあるのだが、その食べられ方と進化を取り上げている。

第5章「文化としてのコメ」
コメの文化は国それぞれであるのだが、そのそれぞれである国の文化とコメにまつわる宗教的な儀礼なども併せて取り上げている。

コメは世界的にも主食として愛されているのだが、単純に主食としてではなく、食文化の歴史を根付いた基礎として存在している。そのことを本書でもって知ることができる。