バッド・フェミニスト

フェミニズムというと、社会的にも理論として説明されているものがあるのだが、それだけではなく、性差別や人種差別、経済差別なるものがあり、それぞれの意味で「差別」は起こりうる。もっともその「差別」はメディアでも取り上げられ、問題視されるようなことさえもある。

その「差別」の中でも「フェミニズム」において、極めてネガティブな話題となるようなエピソードをエッセイ形式にて取り上げている。

社会的な出来事を風刺することが多いエッセイであるのだが、アメリカで起こった差別などが中心であるため日本のメディアでは知り得ない、アメリカの出来事や事件が数多く取り上げられており、アメリカで起こっている差別について知ることができる新鮮さがあった。日本にも差別があるのだが、それ以上にアメリカでは様々な差別があったと言うことを、そして差別撤廃の動きを見せてもまだ残っていることを知った一冊である。