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2018年7月

新しい学力

学力にしても定義は様々なものであるのだが、その中でどのようなものを「学力」と定義しているのかは大きく異なるのだが、著者は新しい「学力」を定義している。その背景には2020年の「学習指導要領」の大改訂が背景としてあげられる。その大改訂の中で出てくる「学力」とはいったい何か、それを定義してどう鍛えたら良いのかを提示している。 第一章「「新しい学力」とは何か」 「新しい学力」には2つの定義がある。一つは […]

怪物率

禍々しく見えるタイトル、及び表紙である。そのためホラーかつミステリーの要素があるのかなと言うイメージを持ってしまうのだが、実際にはミステリーではあるのだが、怪物の要素があるとは言え、ある意味ナンセンスさが溢れており、逆の要素があるのかも知れない。 中身を見てみるとミステリーのハラハラ感があるとは言え、ミステリーを解いていくうちに、奇想天外な展開を見せることがあったためにミステリーギャグの印象を持っ […]

世界文化遺産の思想

ユネスコにて登録されている「世界遺産」は「文化遺産」「自然遺産」「複合遺産」の3つに分類される。その中でも「文化遺産」は歴史的なことについて取り上げる「有形」の遺産を表している(他にも「無形文化遺産」があるのだが、本書はあくまで世界遺産なので有形のものを取り上げる)。そもそも世界文化遺産はいつからでき、どのような定義を持っているのか、そのことを取り上げている。 Ⅰ.「世界遺産条約の成立と「世界遺産 […]

貧乏モーツァルトと金持ちプッチーニ

サンライズパブリッシング様より献本御礼。 私自身、クラシック音楽が好きであり、色々な曲を聞きながら何かやることが好きでもある。もっとも本書のタイトルにあるモーツァルトは好きな作曲家の一人であり、なおかつプッチーニは自分自身が最も好きなオペラの作曲家でもある。 私事は置いといて、本書はあくまで「喩え」であり、「知的財産」にまつわるビジネスの戦略について、そのイロハはもちろんのこと、それを専門にしてい […]

なぜ高収入社長よりも、低賃金サラリーマンの方が人生のステージが高いのか?

サンライズパブリッシング様より献本御礼。 人生のステージは様々であるのだが、その中でステージの高さ・低さはある。しかしそのステージは年収や地位の高さのイメージがあるのだが、実際はそうではないという。サラリーマンであったとしても高いステージに立つことができる。なぜそのことが言えるのか、本書にて理由と、戦略を取り上げている。 第一章「ステージを高めれば、妥協のない最高のライフスタイルが手に入る」 ステ […]

非常識な建築業界 「どや建築」という病

建築の世界には私たちの考えていることとは異なるものであるのかもしれない。もっともニュースで起こっている「疑惑」にしても建築業界の世界には「常識」と呼ばれるようなことがあるのだが、そもそもどのような所が「非常識」と呼ばれるのだろうか、建築業界の非常識は話を取り上げている。 第1章「[非常識なコンペ] 新国立競技場問題は「よくある話」」 2020年の東京オリンピックが決まる前後からくすぶっていた「新国 […]

ヒトはなぜ絵を描くのか――芸術認知科学への招待

今となっては美術的な作品も数多くあり、「美術史」の学問になるなど美術の歴史は深い。もっとも絵を描くことはヒトの特権であるようなのだが、そこには「芸術認知科学」と呼ばれる「認知科学」のカテゴリーの一つである。その認知の観点からヒトはなぜ美術や芸術を行うのか、「絵を描く」ことにフォーカスを当てて取り上げている。 1.「描く心の起源を探る旅の出発点」 元々ヒトの原型は400万年前に誕生した「アウストラロ […]

役者は下手なほうがいい

今となっては「個性的俳優」で有名であるのだが、元々はコメディアンの側面が強かったブルース・リーのモノマネから「笑いながら怒る人」のネタでも有名であったのだが、とあるCMで「俳優になるとは思ってもみなかった」と語ったほどである。台本を読まず、役作りもしないことで有名な竹中直人の俳優人生はどうであったのか、そのことを綴っている。 第一章「加山雄三になりたかった」 竹中直人は神奈川県出身であるのだが、小 […]

ハオスフラウ

アメリカとスイス、そしてドイツの3国が入り交じっているような気がしてならなかった。本書の舞台はスイスのとある街にあるドイツ語教室。その教室には様々な人がいるのだが、一人にとあるアメリカ人がいた。 ドイツ語というよく分からない言語を習得する傍ら、その習得する中で様々な人との代わりを持つこととなった。時には「情事」と呼ばれるようなことにあったとしても。 しかしその関わり合いには「嘘」がつきまとう。もち […]

IoTは日本企業への警告である―――24時間「機械に監視される時代」のビジネスの条件

すでに「IoT(Internet of Things:モノのインターネット)」はもうわたしたちの生活の中に浸透しており、いわゆる「スマートライフ」の中核を担うものとなっていくことになりつつある。家電量販店に足を運ぶことがあるのだが、IoT対応の家電製品もよく出てきているほどである。しかしながらそのIoTにもセキュリティの観点でのリスク、さらにはビジネス展開など課題を抱えている。さらには「監視」とい […]