ドローンで迫る 伊豆半島の衝突

もはやドローンは当たり前のように存在しており、官民問わず、使われている。もっと言うと家電量販店でもドローンのコーナーがあるほどであり、教材としても扱われ、さらには観測と言った所にも視野を広げつつある。

そのドローンを使って伊豆半島のありとあらゆる所を撮影し、物騒なタイトルであるのだが、伊豆半島を中心とした火山帯の地学的における「衝突」とは何かを取り上げている。

1.「富士山の噴火と崩壊」
本章では伊豆半島ではなく、富士山の山頂や火口付近をドローンにて撮影している。もっとも富士山が噴火したのは何度かあり、最も有名なもので1707年の「宝永大噴火」がある。もちろん現在でも富士山噴火の危険性が上げられるのだが、そもそも富士山の火山の特性については色々とあるものの、河口や火山灰の堆積といったものはなかなかなかった。そう言う意味ではドローンにおける撮影が成したものと言っても過言ではない。

2.「伊豆半島の成長と衝突」
伊豆半島にも火山はいくつか存在しており、地学的な衝突があると言われている。本章では伊豆半島における火山の中で大室山などが取り上げられているのだが、実際の所伊豆半島は次章でも述べるように「火山帯」であり、火山が連なっているほどである。

3.「荒ぶる火山帯」
富士山や伊豆半島に連なり、箱根もまた火山帯である。もっとも富士山からの脈略なのかも知れないのだが、富士山を起点とする所は山岳地帯であるのだが、その中でも特に伊豆半島をはじめ南に連なっては火山が多くある。ここ最近では箱根山では2015年に小規模な噴火があった。その噴火の様子についてもドローンにて収録されている。

4.「本州側の隆起と変容」
伊豆半島周辺でも過去に噴火があり、その噴火によって地形が隆起・沈降するなどの変容があった。どのような変容が見られたのか、伊豆半島を基軸にしてその周辺地域の撮影を元に示している。

5.「ドローン撮影の威力」
そもそもドローンは様々な用途で使われるのだが、中でも状況を俯瞰して撮影すると言ったことに役立てられるケースが多い。実例として2016年に起こった熊本地震もあれば、先月起こった豪雨の現状についても克明に撮影されたこともある。

ドローンはこれからの災害や現状を知るためにはなくてはならないものなのかも知れない。しかしながらそこには法的な制限が設けられており、その範囲内で使用しなければならないことは言及しておく必要がある。ドローンによって研究範囲や災害対策など様々な面での可能性があるのだが、本書のように地学研究を行っていく中でもドローンは可能性を秘めていることを示しているといっても過言ではない。