「3年で資産1億円」の築き方

サンライズパブリッシング様より献本御礼。
人生において大事なことはいくつもあるのだが、今となっては「お金」もそのうちの一つに入る。そのお金を持つことは生きていく上で必要になるのだが、人生を送っていく上で、どれくらいの資産が必要になってくるのか、人それぞれなのかもしれないのだが、本書ではあくまで「1億円」と定義している。その定義医の理由と資産をつくる方法について伝授しているのが本書である。

第1章「なぜ、資産1億円を目指さないといけないのか」
そもそも「資産1億円」というと高いハードルのようにも見える。「お金持ちしか築けないだろう」とさえ思う人もいる。しかしながら定年になって、働くことがなくなってから、逝去するまでの老後の人生の中で生活費はどうしてもかかるもの。昨今では高齢化社会であるため、100歳まで生きることも珍しくない。単純計算で生活費が25万円とするならば、それを12ヶ月、65歳定年となり、100歳まで生きることができるとすると約1億円(厳密に言うと1億500万円)となる。

第2章「大きく資産を築ける人、資産を築けない人の違い」
資産を残せる人はお金の扱い方も上手である。その「上手」というのは、稼ぐ野もあるのだが、出費を抑えることもまた手段の一つとしてある。その支出に対していかに臆病にして行くのか、抑えていくのかによって資産を築けるのか、そうでないのかが変わってくる。

第3章「【スタート編】自分のこれまでの知識・経験をもとに起業する」
資産を築いていく上で、投資なのか、それとも貯金なのかというイメージを持ってしまうのだが、著者は「起業をする」ことをスタートとしている。あらかじめ持っている資金を利用して個人事業を行い、成長し始めることを取り上げている。

第4章「【実践編】投資資金を手に入れるために、会社を売却する」
自分で始めた事業を会社にまで成長して行き、成長して行ったところで売却をすることを取り上げているのだが、そもそも資産1億円を築く上で事業を売却すると言った発想はなかった。もっともどのように売却したらよいのか分からない人も多くいるために、売却方法も含めてわかりやすく解説されている。

第5章「【投資編】総資産1億円を目指すために投資を始める」
投資と言っても今日では様々な方法があるのだが、本章では「株式投資」や「信用取引」を中心にして取り上げている。取引の仕方からリターンの残し方に至るまで丁寧に伝授している。
資産を築くことはこれからの、老後のためには必要なことである。老後対策と言っても単純に「貯金」や「財形」ではなく、限りなく「攻め」に近いやり方で資産を遺していくことが大切であるのだが、その「攻め」の極北に行っているのが本書と言えるのかもしれない。