野良ビトたちの燃え上がる肖像

差別や貧困、そしてそこから来る「格差」を如実に表されている一冊である。東京都と神奈川県の県境にあるとある河川が舞台となっているのだが、そこではホームレスたちのたまり場であった。しかもその舞台では様々な差別があるという。

本書はその一つ先の未来の「もしも」を描いており、なおかつ、ネガティブな意味での「もしも」を描いている。しかもその「差別」や「格差」のありようは、本来であれば社会問題になるほどの差別であるのだが、それが起こる可能性もゼロではないことから一種の恐怖を覚えてしまう。

ホームレスを「野良ビト」と呼ばれており、なおかつ蔑むような表現もあり、その表現の根源には現在ある格差や差別への「怒り」がふつふつとこみ上げられており、それがそのまま文章や物語として映し出していた。

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