プルーフ・オブ・ヘヴン―― 脳神経外科医が見た死後の世界

本書のタイトルは直訳すると「天国の証明」である。そもそも天国は実在するのかどうかと言うのは今もなお議論の的となっており、哲学・宗教・科学など学問の垣根を越えての議論が続いており、今もなお結論が出ていない状況にある。もっとも結論の出ない議論なのかもしれない。

本書はノンフィクションの一冊であるのだが、脳神経外科医の立場から死後の世界、天国や地獄といった世界は本当にあるのか、また死後の世界はどのような世界なのか、本章では臨床研究というよりも、「臨死研究」と呼ばれるような研究を行っている。非人道的の用に見えるのだが、実際には著者自らが実験台となり、臨死研究をするといった体を張ったものであり、精神状態も含めて証明しているのだから研究そのものとしても奇抜さがある。

もっとも一節であるのだが、脳科学的に「死後」の世界があることを証明するというのはノンフィクションの中でもあまりの斬新さに印象が残ってしまった。

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