我ら荒野の七重奏

私自身吹奏楽部を中学・高校とやっていたことから吹奏楽に関する物語や本などは親近感がある。その吹奏楽部は私自身も体験したことがあるのだが、学校によっては朝から晩までずっと練習に明け暮れるようなことがあり、私が高校時代の時には一時期土日と合宿して学校に寝泊まりするようなこともあったほどである。

本書はとある中学校の吹奏楽部の話であるのだが、視点は吹奏楽部に入った子どもの母親である。子どもが頑張るだけでなく、親が子どもの夢を叶えるために頑張ると行ったものである。希望の楽器に叶わなかったことにより直談判したり、演奏会の会場予約をしたり、ありとあらゆる尽力(?)をしたことを表している。

本書を読んで自分が吹奏楽部だったころを思い出す。様々なイベントを参加するにあたって両親の負担もあったことを考えさせられたのだが、その親の側も子どもたちのために尽力をするといったことを考えさせられた一冊であった。