超能力微生物

本書のタイトルをみるに、微生物がユリ・ゲラーのような超能力を持つのかと思ってしまうのだが、実際はそうでなく、発酵食品など人体において様々な良い効果をもたらす、人智を超越した力をもつといった微生物を「超能力微生物」と定義している。そもそもどう行った生物であり人類に対してどのような効果をもたらすのか、本書はそのことについて取り上げている。

第1章「超能力微生物とは何か」
そもそも微生物というと、人体に害があるというイメージを持たれるようだが、実際微生物は本当の意味で「様々」であり、何種類があるのかも研究上定かになっていないという。その中には人体に良いもの、利害なく人体にあるもの、人体に害するものと様々である。その中でも超能力微生物はどのような生き物なのかというと、「過酷な環境に耐えられるほどの深化を遂げた微生物」なのだという。

第2章「地球上に現存する超能力微生物」
超能力微生物は地球上に存在しないのではと思ってしまうのだが、著者は「宇宙には存在しない」としており、地球にしかいないとしている。なぜ地球にしか存在しないのかと言うと、地球ならではの過酷な環境に耐えられるところにあるのだという。

第3章「「発酵」にみる超能力微生物の底力」
そして超能力微生物は発酵を繰り返すような微生物にも存在しており、味噌や日本酒などの発酵食品・飲料にも使われる。また発酵食品の多くは独特の臭いを持っており、バラエティの罰ゲームでたまに取り上げられる「シュールストレミング」もその一つである。

第4章「超能力微生物の王者「野生酵母」へのチャレンジ」
「野生酵母」は初めて聞くのだが、そもそも野生酵母はどのような酵母なのか、そしてその酵母はどこからくるのか、様々な動物を追って実験を繰り返した章である。得られた野生酵母をもとにどのような能力があるのかも本章にて紹介している。

第5章「超能力微生物が人類を救う」
「発酵」は食品に限らず、エネルギー開発にも役立てられると著者は主ている。その発酵をなすところには「超能力微生物」があり、その微生物を役立てていくことによって人類を救う、もしくは新しい未来を作ることができると主張している。

超能力微生物は私たちの生活にあふれているのかもしれない。というのは日本では発酵食品が多くあり、日常的に口にしているものも少なくない。そのため、私たちの生活にあふれているものから新たな発見や技術が生まれ、それが日本や世界、さらには人類まで救うことができる可能性を秘めている。その可能性を見いだすことができる一冊が本書といえる。

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