本書の話に入る前に一言言っておきたい。食事中の方は本記事は閲覧しないことをおすすめする。健康にまつわる話であるのだが、タイトルの通り汚い話題がたくさんあるためである。
おそらく今まで見た革命の中で、最も汚い「革命」と言える。しかしながら甘く見てはいけない。健康としての「革命」として人間としての臓器の中で吐き出されるものの一つであり、一つ考えていくだけでも体内の健康を良くするヒントにもなる。大便を考える事によって腐敗・発酵を深くし、健康や長寿をなしえるためにどのような「革命」が必要なのか、そのことについて取り上げている。
第1章「長寿の村を訪ねて」
山梨県北都留郡上野原町の棡原(ゆずりはら)地域(現:上野原市棡原)は長寿の地域として有名であるという。なぜ長寿となし得ているのか、そこに腸内細菌のパターンを創り出す食習慣があるのだという。
第2章「21世紀は「腸の時代」」
最近では健康食品やサプリメントも含めて「腸活」なるものが存在する。腸を良くするための運動やサプリメント・食品などがあげられる。もっとも病気にかかる要素として「生活習慣」があるのだが、その生活習慣によって健康になるのか、病気になるのかも大きく変わってくる時代となったとも言える。そのため「腸」の運動や最近を意識すると言ったことは必要なことなのかもしれない。
第3章「「美腸」をつくる」
もっとも腸を良くすることは細菌のバランスを整えるかによって変わってくる。もっとも腸の健康管理を良くしないことによって、体臭がキツくなったり、下痢・便秘が起こり、最悪大腸ガンになってしまうことさえもある。その腸における健康のメッセージとして「大便」があり、その量や臭いにって腸の健康の在り方も分かってくる。
第4章「腸内細菌研究の最前線」
そもそも腸内細菌の研究はどこまで進んでいるのかと言うことを取り上げているのだが、ここ最近腸内細菌にまつわる健康食品も数多くある。中には眉唾物と言われるものもあるのだが、研究が進んで行くにつれて腸の健康は長寿や体そのものの健康に直結をすることが研究でも分かってきている。その分かってきている研究はどこまで進んできているのか、現在進行形にて取り上げている。
第5章「大便発酵革命」
本章の冒頭に
「大便は『個人情報』の塊」(p.148より)
に衝撃を受けた。と同時に、私たちはいつも大便を通じて「個人除法を漏洩しているのではないか」と疑念に思えてしまう。ただし個人情報保護法における個人情報と、本章にある大便を通じての「個人情報」は根本が異なる。後者の場合はあくまで「DNA」などの細菌や遺伝子などの情報であるという。ただその腸内細菌の研究をするにあたり人の大便をサンプリングとして扱われることから同意書などの文書を通じて行いながら法律や倫理に則って行われているのだという。
日々の生活習慣の中で「健康」でいつづけることは最大の課題である。その解決方法の一つとして腸内環境を良くすることが一つの方法であるのだが、その環境を良くするためのバロメーターとして「大便」がある。汚い話であるものの、健康に直結する話題であるため、大便を見ることはいかに重要であるかがよくわかる。
コメント