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精神

密やかな結晶 新装版

人生における様々な経験や成果はある種「結晶」のようなものである。結晶となると美しさや輝きを放つのだが、それは経験や出来事の遭遇などによって決まってくる。もちろん日常のことからも結晶が生まれ、輝いていく。 本書はとある島を舞台にしているのだが、その島は多くのものが消滅していき、人も心もどんどんと失っていくような状態に陥った。さらに本書の主人公は小説家であったのだが、その小説を描くことでさえも失ってし […]

心の持ち方 完全版

新型コロナウイルスの影響による外出自粛が広まる中で、肉体的・精神的に疲弊をしてしまう方々もいるだろう。そうでなくても、ここ最近ではギスギスした状況にあるため、心的に病む方もいる。 以前何度か書いたのだが21世紀は「心の世紀」と定義しており、心の持ち方によって人生の在り方は大きく変わってくることもマインドにまつわる本の中で幾度も言及した。しかしどのようにしてマインドを持っていけば良いのかわからない方 […]

統合失調症

「統合失調症」とは、 「妄想や幻覚などの症状を呈し、人格の自律性が障害され周囲との自然な交流ができなくなる内因的精神病。多く青年期に発病し、破瓜型・緊張型・妄想型などがある。旧称、早発性痴呆・精神分裂病」(「広辞苑 第七版」より) とある。一般的に言われる「うつ」と呼ばれる症状と共通しているのが「精神病」の一種である一方で、異なる点は幻覚や妄想なるものが生み出されるところに特徴がある。また「うつ」 […]

いつか深い穴に落ちるまで

「深い穴」という言葉がどれだけ意味深なのかということを本書でもって感じさせられた一冊である。本書はまさに「深い穴」というのが物理的に明示されているだけでなく、本書の背景そのものにある所での暗喩としても使われるため、重要なキーワードと言っても過言ではない。 舞台はとある企業であるのだが、サラリーマンであったり、官僚であったりと、様々な人物たちが織りなすのだが、そこには戦後の日本社会システムが映し出さ […]

猫の精神生活がわかる本

猫はかわいい生き物である。もっとも自分自身も好きであり、野良猫を目にしただけでも幸せな気分になってしまうほどである。その猫はいったいどのような精神を持っているのか、そして野良猫、さらには飼い猫はどのような精神なのか、そしてどのような人生なのか、猫にまつわるあらゆる精神と生態を読み解いているのが本書である。 1章「雪の日に現れた子猫」 猫を飼うというとどのようにして飼うのか、捨て猫を拾うこともあれば […]

三途の川の七不思議

人は死ぬと三途の川を経由して死の世界に旅立つと言われている。もっとも三途の川は宗教的な観点で見られることが多く、古くは中国大陸にてつくられたお経から始まっている。もっとも三途の川というと「死」を連想づけられるのだが、著者はその三途の川について医学的な観点でメスを入れた。 第1章「「三途の川」とお花畑の不思議」 お花畑というと頭が理想ばかりで浮き足立ち、なおかつ現実を見ない人のことを表しているのだが […]

異常とは何か

正常と異常の狭間とはどこにあるのかという所から考える必要がある。もっとも「正常」と「異常」の狭間自体が人それぞれであり、ある人が「正常」と考える一方で同じように見えて「異常」と感じる人もいる。もっとも「異常」についてどのようなことが「異常」なのか、本書は哲学的な観点よりも「精神医学的」な観点で考察を行っている。 第一章「異常と正常の倒置」 正常と異常はどのような差があるのか、もっとも「異常」と呼ば […]

仕事&生活の「困った!」がなくなる マンガでわかる 私って、ADHD脳!?

株式会社オトバンク 上田様より献本御礼。 精神的な障害は数多くあるのだが、その中でも本書は「ADHD」と呼ばれる病にかかりながらも仕事や生活の困ったものを解決していくものであり、もっともADHDは年々増えてきているのだがそのような状況をいかにして克服するというよりも、うまく付き合うためにはどうしたら良いのかを中心にしている。 第1章「「ADHD脳」って何?」 そもそも「ADHD脳」とは何かというと […]

日台の「心と心の絆」~素晴らしき日本人へ

日本と台湾の国交は「日中国交正常化」と同時に断絶してしまったのだが、政治的な国交を超えて、精神的な交流は今もなお続いている。その象徴的な出来事として東日本大震災における200億円もの義援金や、2013年に開催されたWBCでの台湾代表が行ったお辞儀が挙げられる。 台湾統治の時代以前は、「化外の地(げがいのち・天子の支配が及んでいない土地)」と呼ばれるような存在だったのだが、日本統治によって目覚ましい […]

「金縛り」の謎を解く 夢魔・幽体離脱・宇宙人による誘拐

私自身そういった体験を一度もしたことがないのだが、なかには「金縛り」の体験をした方もいると言う。「金縛り」とは簡単に言うと、 「動くことができないようにきびしく縛りつけること。恐怖などで体が動かなくなることにもいう」(「広辞苑 第六版」より) という。動くことができないのは辞書の意味では夢に限らず、様々な状況で動けないことを表しているのだが、本書も含めて「夢」など寝ている状況に通じている。本書は心 […]