人と猫、一見接点がないように見えて、実は接点が存在する。そのことを示している一冊と言える。
猫も人間も何人・匹と出てくるのだが、それぞれの物語があり、それぞれ人と猫との関わりが人間と共有するところ、共感するところ、相反するところなど様々である。さらに関係の中にはハートウォーミングなエピソードまであり、人と猫との関わりの良さがものの見事に描かれている。
そのためか本書のタイトルのようなことはまさにその通りと思えてしまう。元々私自身が猫好きであり、何度か抱いたことがあるから言えているのかもしれないが。猫のことは人間では分からないように見えて、実は分かってしまうようなことがちらほらある。その「ちらほらある」ようなことも本書にて描かれている。なお本書の内容は2018年に映画化されたという。
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