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2021年1月

Uberland ウーバーランド ―アルゴリズムはいかに働き方を変えているか―

今となっては浸透している「UberEATS(ウーバーイーツ)」は良くも悪くも有名である(むしろ悪い意味で有名になっている所が多い)。しかしこの「UberEATS」自体は元々アメリカにおける「Uber」と呼ばれる会社のコンテンツの一部であり、2014年に開始され、日本でも2016年にサービスがスタートとなった。もっともUber自体はタクシーの配車などを扱っていたのだが、そもそも今までに無かった「シェ […]

日本近代文学入門-12人の文豪と名作の真実

日本文学に限らず、今日の文学作品については進化を遂げているのだが、その進化のベクトルは本当の意味で「進化」なのか、はたまた「退化」なのか、それは捉えている人々によって大きく異なる。 その日本文学の中でも特に目覚ましい活躍をした人々がどのような作品を生み出し、そして日本文学における歴史にどのような影響を与えていったのか、本書は入門書として日本文学とその歴史と人物について取り上げている。 第1章「異端 […]

老後と介護を劇的に変える食事術―食べてしゃべって、肺炎、虚弱、認知症を防ぐ

老後にしても、介護を受ける・受けない、あるいは認知症をはじめとした症状は生活習慣から来るのだが、その生活習慣の中には「食事」もあり、摂り方によっては健康に過ごせることもあれば、逆に病気や介護を受けるリスクにもなる。またその受けるリスクによってはせっかくの食事も食べられないといった事も存在するという。その老後や介護の状態を劇的に変えることもまた「食事」であるのだが、その方法を取り上げているのが本書で […]

感情はコントロールしなくていい 「ネガティブな気持ち」を味方にする方法

よく感情をコントロールする本が書店に出回っている。もちろん仕事によっては感情そのものをコントロールすることは大事になってきており、会社の世界となると「ハラスメント」として扱われ、場合によっては処分されると言ったこともある。 しかし著者はむしろ感情はコントロールせずに「味方」にすることでうまく行くのだという。そのコントロールをやめてどのようにして「味方」にしていけばよいか、本書にて伝授している。 第 […]

つむじまがりの神経科学講義

「神経科学」とは何かというと、 脳を研究する多様な分野の総称。生理学・解剖学・薬理学・病理学・分子生物学・心理学・精神医学・情報科学・数理工学などにまたがる。1970年代に生まれた語で、学術的には、同義の脳科学より多く使われる。「広辞苑 第七版」より とある。辞書的な意味だと結構難しいためかみ砕くと、脳や身体などを動かしたり、感覚を得たりするためには「神経」を通して、脳に処理される。いわゆる信号を […]

イノセンス

本来であれば、被害者であった主人公がいつの間にか加害者として世間から手中砲火を浴び、心を閉ざしてしまった。閉ざした先に危険なことが次々と降りかかるという救いようのない展開が続くという、鬱展開がずっと続くような一冊である。 とはいえ、その主人公には仲間がおり、その仲間の支えによって閉ざした心を取り戻しつつあった。しかしながら主人公の周りには新たな「事件」が起こり、主人公を絶望の淵へと落とす。絶望の中 […]

地域とともに未来をひらく お寺という場のつくりかた

皆さんは「お寺」と言うとどのようなイメージを持たれるか、古くさいイメージもあれば、葬送でしか使わないと言ったイメージもあるのだが、もっともお寺はそれだけのことではない。むしろコミュニティとしての役割も担っているという。本書は実際に地域におけるお寺の役割と、「お寺」自体がコミュニティを活性する「場」として扱われていることについて取り上げている。 第1部「お寺という場の可能性」 ここ最近では「お寺離れ […]

JKハルは異世界で娼婦になった

当ブログでは書評を中心としており、どのようなジャンルでも書評を行う事を標榜しているのだが、本書に出会ったときは思わず「は?」となってしまう思いだった。ただ、本書の帯には、 「タイトルで「え?」と思った方にこそ読んでほしい小説です。」 と書かれており、手に取ることとした。もっとも本書は2017年に出版されているのだが、その後に文庫やコミックにまでなるほどの人気作品になっていることにも驚いた。ライトノ […]

イヤなことは死んでもやるな

仕事にしても、プライベートにしてもやるべきことややらなければならないこと、さらにはやりたいことと言ったものが出てくることだろう。しかしその中でもやりたくないもの、イヤなものがどうしても出てくる。もちろんやらなければならないことかもしれないのだが、本当の意味でやりたいことが犠牲になってしまうと、仕事の能率、さらには精神面での悪影響を及ぼすこともある。そのイヤなことをやらないことを著者は主張しているの […]

まよなかの青空

本書のタイトルをイメージすると澄み切った空の中で星々が輝いているように思えてしまう。しかし本書で描かれているのは特別列車の名前であり、本書の登場人物たちには縁ある列車である。と救列車には幸福をもたらす人物がおり、それを探し出す物語である。 本書の大きな要素としては「孤独」がある。その孤独から解放するために幸せを探すため、修学旅行の時に乗った特別列車に乗るというものであるのだが、その乗る前から乗って […]