スティーブ・ジョブズ 結果に革命を起こす神のスピード仕事術

今から10年前の10月5日にAppleの共同設立者の一人であり、CEOとして辣腕を振るったスティーブ・ジョブズがこの世を去った。MacintoshやiPhone、iPadなど画期的なものを世に送り出した人物として知られており、紆余曲折を経た人物でも知られている。逝去直後から評伝や名言集などが多数発売されたことも記憶に残っている。

そのジョブズの仕事術はまさに型破りの印象があるかと思うのだが、実は私たちが行うビジネスにも通ずるものがあり、実践する価値がある。本書はその仕事術とは何かを取り上げている。

CHAPTER1「ジョブズ流 神も恐れるスピード仕事術」

ジョブズの仕事はまず、「自分本位」であること、そして「時間をかけないこと」にある。特に時間をかけないのに重きを置いており、意志決定についても即断即決が中心となる。仕事についても、判断についても「ムダ」を省く所にスピードが生まれる。

CHAPTER2「ジョブズ流 神をも凌ぐパーフェクト仕事術」

CHAPTER1ではスピードを求めていたのだが、次は正反対にもなる完璧、いわゆる「質」の向上を取り上げている。徹底的に「こだわる」こと、そして自分自身の「完璧」の基準を進化させて、ユーザーのための商品を生み出す、と言うことを提唱している。

CHAPTER3「ジョブズ流 超ダンドリ仕事術」

仕事の多くは「ダンドリ」によって成り立っている。そのダンドリを行っていく中の「準備」がいかに大事なのか、そして準備を行っていく中で何が大切なのかを取り上げている。

CHAPTER4「ジョブズ流 他者を圧倒するアイデアを生む仕事術」

アイデアはすぐには生まれない。もしかしたらふとしたことで生まれることもある。そのアンテナを張り巡らせ、なおかつ形にしていき、なおかつ足りない部分や不満の持つ部分からさらなる新しいアイデアを生み出すことによって、より具体的に、なおかつ形あるものにしていく。

CHAPTER5「ジョブズ流 人を思い通りに動かす仕事術」

もちろん仕事は一人で行っていくわけではなく、周囲を巻き込むことが大切で良いかも知れない。しかし周囲の人を巻き込む、動かすためには自分自身がどのような立ち位置で、マインドを持つべきかと言うのが必要になるが、本章ではそのところを言及している。

スティーブ・ジョブズは多くのものを生み出し、活躍していった人物である。その名残はAppleという会社と、そこから生まれた産物が、今もなお息づいている。