本書は元々漫画作品であり、2013年に実写映画化されたほどの人気を持つ。密室で繰り広げられる事件に対して、解決に導いていく作品であるのだが、スリリングな展開が多くあり、そこがマンガで人気を呼んだのかも知れず、なおかつ映画化の要因にもなった。
本書はマンガ・映画化された同名の作品をノベライズにしたのだが、文章からもスリリングな展開が見事に描かれており、監禁の身でありながらも、解決していく姿は、マンガでも緊迫したものであるのだが、文面にしてもその展開は変わることなく受け入れられる。
全部で3話描かれている短編集のように見えるのだが、実際には地続きな部分があり、第3話ではオールスターと呼ばれるようなものだった。よく小説からマンガといった順番で描かれるようなこともあるのだが、その逆もけっこうある。本書はその1つと言える。
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