いい人間関係は「敬語のくずし方」で決まる

著者の藤田様より献本御礼。

「親しき仲にも礼儀あり」と言う言葉がある。もっとも礼儀を持って接するとする中で敬語はどうしても外せないものである。しかしあまり畏まった敬語を使いすぎてしまうと相手の距離をかえって持ってしまい、なかなか「いい関係」にすることができない。かと言ってフランクに話すとなると失礼になってしまうこともある。

礼儀を持ちながらもいい関係を築くための一つとして「敬語のくずし方」にある。礼儀を持ちながらも、「打ち解けやすく、なおかつきちんとしている」印象を持つくずし方にはどのようなものがあるのか本書はそのことについて取り上げている。

1章「敬語を上手にくずせると、なぜ人は集まってくるのか」

話し方一つでも距離をとられてしまうことや、逆に親しみやすくなるような印象を持つこともある。その印象として挙げられるのが、敬語とタメ口の「使い分け」にある。この「使い分け」をうまく行う事によって親しみが生まれ、人が集まりやすくなる。

2章「失礼なく敬語をくずす「3つのポイント」」

敬語をどのようにくずせばよいかによって相手からの印象も変わってくる。タイミングにしても、敬意の表し方にしても、調整の仕方にしても、どのように行った良いかのポイントがある。

3章「ストレスなく敬語をくずす「7つのステップ」」

とは言えどどのように敬語をくずせば良いか分からない方も多くいる。そのため本章以降ではより実践的に伝授している。ここでは言い換えや言い方、リアクションなど、7つのステップに分けて、どのようにくずせば良いかを示している。

4章「この相手にはこうくずす!タイプ別攻略法」

「敬語のくずし方」にも当然TPOが求められる。どのような状況もあれば、人によってどのように崩したら良いかも変わってくる。本章ではあくまで「人」によってどのように敬語をくずしたら良いかをタイプ別に伝授している。

5章「シチュエーション別!敬語のくずし方実例集」

次は「状況」である。状況によってどのように敬語を崩せば良いか、タイミングなども含めて変わってくる。ランチや飲み会、雑談などにおいて、どのようにくずせば良いのか実例とともに取り上げている。

6章「メール・オンライン時代に役立つ敬語のくずし方」

時代はメールやオンライン上での会話にシフトしている。対面で会話を行う事もなかなか難しくなってきているのだが、リモートでの「会話」といったものも重要視してくる。その中でもどのようにして敬語をくずしていけば良いかを示している。

そもそもコミュニケーションは相手との関係を円滑にするためにある。その円滑をする中でも礼儀は必要である。しかし礼儀を重んじすぎても、関係はギクシャクすることもあり得る。人間関係は人と人との関わりであるため、敬語の他にもどのように打ち解けるか、そのヒントに「くずし方」がある。もし人間関係で悩むことがあれば、本書はその一助となる。