男尊社会を生きていく昇進不安な女子たちへ

「会社」という組織の中にいると、どうしてもあるのが「肩書き」はもちろんのこと、「所属」もある。その中でも肩書きとなると「主任」「係長」「課長」「部長」…といったように、実力・年齢と会社の制度事情により異なるのだが昇進がある。もちろん昇進を喜んで受け入れる人もいれば、家庭や他の事情から快く思わず、中には昇進を断る人もいる。

本訴は女性において、会社における「昇進」における不安とは何か、そのことを会社と自身の事情、さらには女性ならではの事情も踏まえて取り上げている。

Chapter1「気づけば避けられる組織の中の見えない地雷」

会社によっては異なるものの、中には「男性社会」と呼ばれるような会社も少なくない。特に会社・組織の中では「偏見」を持つ所もあり、女性が昇格、なかには管理職になったときにある「問題」という名の「地雷」が存在するのだという。本章ではその「地雷」を明かしている。

Chapter2「仕事と家庭なんて両立するわけがない」

「仕事」と「家庭」を両立する、という話をよく聞く。実際にそれが叶っている女性もいる一方で、なかなかうまく行かず悩む女性も多い。しかし著者に言わせると、その両立自体が「できるわけがない」と喝破している。

Chapter3「自分の中の「女」が自分の邪魔をする」

「自分の敵は『自分』」というべきなのだろうか。しかし女性ならではの「自分」とはどのような存在で、なぜ、そしてどのように邪魔をするのだろうか。本章ではそのことについて取り上げている。

「働く女性」のための心構えと言った本はいくつもあり、ビジネス書としてもある。しかし本書は「働く女性」のリアルを引き出しつつ、なおかつ同じ働く女性の著者が、背中を押す言葉もしたためられている。「働く女性が書いた、働く女性による、働く女性のための」本と言える一冊である。

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