ドロシイ殺し

ドロシイというと「オズの魔法使い」に出てくる主人公の少女のことを現している。その主人公の名もまたドロシイなのだが、とあるビルもまた「不思議な国」と見立てて、そのビルの支配者の遺体が発見されてから事件が始まる。

その事件にはメルヘンというのもあるのだが、もっともグリム童話のようにあたかもメルヘンの如く子どもにはかわいく映っていても、実際にはグロテスクな描写やミステリーの要素も含まれるなど、どうしても子どもには見せられないようなものがふんだんにある。本書で取り上げている事件ももしかしたら童話に隠されていたグロテスクな部分を連想するような創作しているような思いさえする。

ミステリー作品でありつつオズの魔法使いの要素がたくさんある一方で、童話では見ることのできない狂気が本書にあった。そう言う意味ではホラーも含まれていると言っても過言ではない。

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