時代 お助け同心 尾形佐門次 江戸時代を描いた小説において、「同心」という名前を目にする。「同心」は江戸時代における役人の一つにあり、庶務や警備などを行う、あるいは軽犯罪を取り締まる警察の役割を担っていた。 同心は各藩におかれていたのだが、同心のあり方も多様であり、伊賀... 2022.07.04 時代書評
日本史 降伏の時 元釜石捕虜収容所長から孫への遺言 大東亜戦争が終戦し、今年の8月15日で77年を迎える。戦争を体験している方々が亡くなっていき、戦争を知るきっかけも資料などでしかわからなくなりつつもある。もちろん戦前・戦後に関しての史料は次々と出てきており、あの戦争は何だったのかは今も問わ... 2022.07.03 日本史書評
書評 遠い声――管野須賀子 瀬戸内寂聴が昨年11月9日に逝去した。99歳という大往生である。作家として、そして人物としても、かなり大きな存在だった。特に作家としては俗名である「瀬戸内晴美」時代から長年にわたって活躍し、逝去する直前まで執筆を行っていたほどである。デビュ... 2022.07.02 書評青春
書評 定年後のお金の不安を解消するならこの1冊! 定年ひとり起業マネー編 会社勤めなどの人にとってはかつては60歳、現在では65歳、これからは70歳といった「定年」があり、それを迎えることによって、会社を去る。その「定年後」の人生をどのように謳歌するかは人それぞれかも知れないが、「生涯現役」と考えている人であれば... 2022.07.01 書評経営・マーケティング
書評 それぞれの風の物語 喫茶テンノットより 「風」は実に不思議なものである。風の向きや強さ、熱さ・寒さによって細々と変わってくる。また夏になると本州では湿度も高いためジメジメとした風になり、湿度が低いとからっとしたものになる。心地良いものから心地悪いものまで本当の意味で「色々」な風が... 2022.06.30 書評青春
書評 魚にも自分がわかる ――動物認知研究の最先端 「認知」は人間特有のものではない。多くの動物には「脳」があり、その脳の働きなどにより、「認知」機能が備わっている。しかし動物によって、どのように認知されるかは異なる。 そこで本書である。本書は魚における認知機能がどのようなものなのか、現在の... 2022.06.29 書評生物学
ミステリー 量子人間からの手紙 捕まえたもん勝ち! 本書は先日取り上げた「捕まえたもん勝ち!」シリーズの第2弾である。本書の主人公は元アイドルの刑事を中心に事件を追うものであり、今回は変人の刑事とタッグを組む。今回はカメラをすり抜けて殺人を犯す犯人との闘いを表している。 ある意味近未来の様相... 2022.06.28 ミステリー書評
仕事術 メモ活 元々仕事にしても、プライベートにしてもメモ魔である私にとって、これほど心躍るような本があったのだろうか。本書は言うまでも無く、「メモ活」の効用と色々なメモの活用法について書かれた一冊であるのだが、著者ならではの特徴もいくつかある。 第1章「... 2022.06.27 仕事術書評
短編集 クレイジー・フォー・ラビット 人間関係は年齢や年代、さらには今あるポジションなど、あらゆる要素で変化する。もちろん人間関係の中には、学生時代において築いたものが旧交を暖めるように、時間をおいて復活したり、ずっと続いたりするようなこともある。 本書は年代別の人間関係につい... 2022.06.26 短編集
数学 数字の嘘を見抜く本~カモにされないための数字リテラシー~ よくメディアやビジネスなどでは「数字」がよく使われる。この数字は実際にあるものから、計算したものまで使われるため、信ぴょう性が高いようなイメージが持たれる。 しかしその「数字」は単位を変えるなどにより、それが「嘘」となるものもある。見方もあ... 2022.06.25 数学書評