書評 子育てはもう卒業します 今となっては多種多様になっているのだが、戦後間もない時から高度経済成長期にかけて、男性の場合は良い大学を出て、一流の企業に就職して、結婚して、子どもを授かり、マイホームを建てるというような道が一般的だった。女性の場合も良い大学を出て企業に就... 2015.06.30 書評青春
書評 女の庭 女は色々な表情を持っている。その表情は表に表われているものもあれば、まったく表われないものもある。いわゆる「表と裏の表情がある」という言葉が使える。しかもその女性が何人も集まると、表と裏の共存する表情が無数に表われ、それが「息苦しさ」となる... 2015.06.20 書評青春
書評 ピロティ 「ピロティ」とは、 「2階以上を部屋とし、1階を柱だけの吹放ちにした建物の、1階部分。ル=コルビュジエが提唱した近代建築の一技法」(「広辞苑 第六版」より) とある。本書では住宅を舞台にしているが、一般的な「ピロティ」は住宅に限らず、病院は... 2015.06.18 書評青春
戯曲・詩 水の家族 本書は小説と言うよりも「叙情詩」の分類に入るのだが、「死」と「生」について「水」を媒介として映し出している一冊と言っても過言ではない。 死者の目線、生者の目線、その目線の先にある「現在」と「過去」が詩でもって表現されており、なおかつ日常と非... 2015.05.29 戯曲・詩書評
書評 愛は苦手 私自身、異性と付き合ったことがない。「モテない」と言うのもあるのだが、それ以上に自分自身が女性との付き合い方が分からないと言うのがある。そのことを知りたいということも本書を購入しようとした一つの理由にあるのだが、本書はそういった恋愛ものでは... 2015.05.18 書評青春
SF わたしをさがして 「兄弟姉妹」 この関係は血のつながる・つながらないに関わらず近い存在である。しかし近すぎるあまりに忌み嫌う、そういう傾向に陥ることも往々にしてある。ただ距離が近いということから親近感も存在する。その相対する感情が交錯し、葛藤が生まれる。 本... 2015.04.25 SF書評
ミステリー 味なしクッキー 私自身「味なしクッキー」を食したことは無いのだが、想像するに後味がパサパサしながら、それでいて粉っぽさが口に残ってしまうのかも知れない。 そういった後味の悪さというか、悪い印象が本書には本のタイトルの通りに表されているのかも知れない。しかも... 2015.04.22 ミステリー書評
SF 悪ノ娘~黄のクロアテュール 著者の「悪ノP」は元々「ニコニコ動画」にて、ボーカロイドを使用した楽曲制作を手がけている方で、2008年にデビュー以降、様々な楽曲をニコニコ動画などの動画共有サイトに提供し、話題を呼んだ。その中で本書のタイトルである「悪ノ娘」や「悪ノ召使」... 2015.04.07 SF書評
書評 臣女 本書を読んでいくとタイトルは「臣女」というよりも「巨女」と銘打った方が良いのではないかとさえ思った。とはいえ何らかの病気で介護をする姿を、「臣」の本来の意味である「仕える人」という意味合いから「女性に仕える」という意味合いで「臣女」というタ... 2015.04.05 書評青春
ミステリー 父のひと粒、太陽のギフト ニートの生活から脱するため、紹介されたとある会社で働くことになった主人公。しかし仕事場はまさに「農業」だった。しかし主人公は元々実家が農業をやっていたことから、働くことへの意欲を見出すことができなかった。 しかしいざ働いて行くにつれ、農業の... 2015.03.29 ミステリー書評