愛は苦手

私自身、異性と付き合ったことがない。「モテない」と言うのもあるのだが、それ以上に自分自身が女性との付き合い方が分からないと言うのがある。そのことを知りたいということも本書を購入しようとした一つの理由にあるのだが、本書はそういった恋愛ものではない。

本書は、家族・恋人・夫婦など様々な状況における「愛」とは何かについて描いた短編集である。しかし短編集とは言ってもテーマには必ずと言っても良いほど「愛」が組み込まれている。しかし「愛」というのは曖昧なものであり、読み続けていくうちに、「愛とは何か?」という疑問の深みにはまってしまう。

ちなみに本書に出てくる主人公は皆30代後半~40代前半の、いわゆるアラフォー前後の世代である。その時には酸いも甘いも経験をしてきているので、ある程度の「愛」を知っているのかと思ったら、いずれも「愛」にまつわる苦悩を持っている。その苦悩がありありと描かれていた。

本書を読んで気がついたのだが、本書の帯には

「愛は時々わからなくなりますので注意しましょう」

とあった。ちなみにこの注意書きは本書の帯の説明に対する注意書きだったのだが、本書の中身を読んでもやっぱり「愛は時々わからない」感覚になってしまう。

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