猫の精神生活がわかる本

猫はかわいい生き物である。もっとも自分自身も好きであり、野良猫を目にしただけでも幸せな気分になってしまうほどである。その猫はいったいどのような精神を持っているのか、そして野良猫、さらには飼い猫はどのような精神なのか、そしてどのような人生なのか、猫にまつわるあらゆる精神と生態を読み解いているのが本書である。

1章「雪の日に現れた子猫」
猫を飼うというとどのようにして飼うのか、捨て猫を拾うこともあれば、ペットショップで買うと言ったこともある。最近では「拾ってください」といった捨て猫の姿は全くと言ってもいいほど見られなくなったため、後者にて購入して飼い猫にするといったことがほとんどである。他にも保健所で保護している猫を飼い猫とすると言ったこともあるので、方法はいくつもある。

2章「猫と人との関わり合い」
猫によっては人に関わらない猫もいれば、人なつっこい猫もいる。それを考えれば「猫それぞれ」と言った方が良いのかも知れないのだが、飼い猫の場合は育て方によって関わりも変わってくるという。

3章「猫は何を考え、何を話す」
猫の思考はどのような物か、生態や心理状況を取り上げている。本書の核にあたらう賞であり、なおかつ猫の鳴き声の意味、さらには行動の意味など考察を行っている。

4章「野生動物と暮らすということ」
野生の猫を飼うというのはなかなか難しい。猫の生態は土地に依存することが多いのだが、その土地依存を変えることによって飼い猫として育てるなどが叶う。

5章「野放しの野生動物」
猫は野良になることが度々あり、通りがかると野良猫に出くわすことがある。もちろん私のように猫の鳴き声をマネして気を引かせる人もいれば、ふりむことすらしない人もいる。そもそもなぜ野良猫がずっと野放しになっているのか、そして保護することもあるのか、そのことを取り上げている。

6章「愛猫の幸せな暮らしのために」
猫をどのようにして飼う方法は様々であるのだが、大きく分けても室外・室内とで分かれるという。もっとも本当にどちらで飼ったら最適なのかはわからないのだが、その区別等について論じている。

7章「病気、加齢、そして死」
短命を避けて健康的に猫と過ごすためには健康管理は大切であるのだが、それをどのようにして行えば良いのか、そして亡くなるとはどのようなことか、科学もあるのだが、哲学的な考察にも視野を広げている。

8章「猫と育む無償の愛」
猫にも愛を与えることはとても重要である。その愛の与え方はどのようにしたら良いか、愛猫の死と新しい子猫を受け入れ方に至るまでの方法を論じている。

猫は尊い。しかし猫を飼うことは生き物を飼う中でも難しい部類に入るのかも知れない。その難しい飼い方をいかにして行うのか、科学的な見地にて知ることができ、なおかつ体験談も記されている格好の一冊と言える。

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