森林からのニッポン再生

日本では森林に関する問題は昨今の地球温暖化に比べるとさほど話題になってはいないようだが、それでも森林の保護というのは地球環境保全のための一つであるとされている。私も信じたいところだが本書を読んでこの考えが覆された。

まず日本の森林はいつごろできただろうか。特に山の森林はいつごろできただろうか。古代からあるのではと考えるかもしれないが江戸時代は禿山が多かったという衝撃な事実がある。その証拠として安藤広重の浮世絵「東海道五十三次」の山の絵、特に山頂にかけての山が禿山であることがわかる。

すなわちそのころの山には木がなかったということだ。さらに現在の日本の森林の多くは人の手によってつくられたことも本書で明らかになっている。詳細は本書を手に取って読んでいただきたい。