副島隆彦の人生道場

副島氏と言えば政治や経済、そして金融に関する本を数多く上梓していることでも有名である。しかし私はこれと言って読まなかった。当然副島氏の本に触れたのも本書が初めてである。

本書はいつも上梓されるようなレパートリーではなく副島氏自身の人生観をぶつけ、若者たちに人生とは何かを教える一冊である。本書のハードカバーをめくったところに「私は黙らない」と書かれてあるとおり。

まさに丁々発止の如く、次から次へと日本の社会、特に若者に関してのことを叩きまくりといった感がある。しかし後半になるとその感がやや落ち着き著者自身の半自叙伝ともなっている。最後にはメールでの質問・意見の回答も丁寧になされている。

著者にちょっと聞きたいのは、これだけ書かれたのはいいがでは「著者自身の人生は一言で表すと何なのか」とも聞きたくなってしまう。

だがここまで過激に語っていることを見ると大阪の某討論番組を紹介したくなる。著者がパネラー席に出ていたら…いったい何をしゃべるのだろうか。面白そうに思えてくる。